【千葉市美浜区】学生たちが手作りしました 座ってみて!山武杉の丸太ベンチ
イオンモール幕張新都心のペットモール南側に、千葉大学大学院の先生と学生の皆さんが手作りした丸太のベンチがあります。
まちづくりの実践研究として設置
ジグザグに連結し、年輪や木目から木のぬくもりを感じる4基のベンチは、千葉大大学院建築学コースの松浦研究室の皆さんが千葉市や千葉県森林組合らと協力し、まちづくりの実践研究の一環として制作、設置しました。
木材は令和元年房総半島台風で倒木した山武杉を活用し、よく見ると一本一本の太さも違います。
安定して置けるように形を整え、表面の凸凹をパテで埋め、やすりをかけてあります。
この一連の作業を学生の皆さんが協力して行いました。
丸太をつなぐボルトのための穴を垂直に開けるのも、太さの違う丸太では大変だったそうです。
「図面に線を引いたり計算をしたりするのとは違い、シンプルな丸太のベンチを手作りすることから、もの作りの大変さを経験しました。だからこそ、『座り心地いいね』と友人から言ってもらえたのがうれしかったです」と同研究室修士課程の後藤智哉さんと廣見悠輝さんがベンチへの思いを笑顔で語ってくれました。
座って、遊んで、寝転んでもOK!
同研究室を率いる松浦健治郎准教授は、さまざまな主体との協働によるベンチの制作を通して実践型の学びを大切にしています。
7月には学生たちと君津市を訪問し、令和元年房総半島台風により山武杉が倒木し、いまだに荒れたままの山林を見学してきました。
「山武杉が育つまで60年以上かかるといわれています。一度折れてしまうと建材としては使えず、今回このような山武杉をベンチに利用することにしました」と松浦さんは話しました。
取材の間にも、母親と手をつないだ小さな子どもが、丸太の上を歩いて遊ぶ姿も見られました。
一帯が人工芝なので、丸太を背もたれや枕にしてリラックスする人もいるそうです。
買い物や散歩の際、山武杉のベンチでひと休みはいかがでしょう。
丸太一本一本が、どこから来て、どんなふうに作られたのか、触れて感じてみませんか。(取材・執筆/まちゃぷう)
設置場所:イオンモール海浜幕張新都心
住所/千葉県千葉市美浜区豊砂1 ペットモール南側
期間:2025年3月31日(月)まで
※問い合わせ
メール/matsuura@chibau.jp 松浦