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<姉、アレルギーより愛犬>私の癒やしをジャマする姉「実家に犬を連れてこないで!」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はホノカ29歳。旦那と2人の子どもと暮らしています。旦那は仕事が忙しいので、私はほとんどワンオペで子どもたちを見ています。上の子は幼稚園へ通っていますが、それでもなかなか大変。そんな私のリフレッシュとなっているのが、長期休暇に実家へ帰省すること。私の実家は田舎にあるのですが、自分でいうのもなんですがちょっとした小金持ち。お手伝いさんも雇っています。実家へ帰ると、三食出してもらえるうえに、掃除や洗濯もしてもらえます。日々ワンオペ育児で疲れている私にとっては、天国のような環境なのです。

お姉ちゃんとは私の姉、ハナ(32歳)のこと。私と姉は、実は仲が良くありません。しかし一緒の時期に帰省した際などは、一応問題なく過ごしていました。私の息子のタクミは、姉の息子たちと遊ぶので助かってもいました。

姉は「プディング」という名前の小型犬を飼っています。私は犬アレルギーがあるのです。姉が自分の家で飼っているぶんには私には関係ないことですが、実家へ連れてくるとなると、私の体調に関わるのが問題です。

「私、アレルギーあるから困るよ」と、母に伝えますが……。

姉は実家へ来るとき、犬を連れてきたがります。以前姉と帰省の時期が重なったとき、私は薬を飲んで対処したのです。ただしここ数年、私は妊娠出産があってなるべく薬の服用は避けたかったので、さすがの姉も犬をつれてくるのを控えペットホテルなどに預けていました。

薬を飲んでいたのは仕方なくです。ペットホテルに預けられるのなら今回もそうして欲しいというのが本音。

毎日ほぼワンオペで2人の子どもの面倒を見る日々は、なかなか大変です。そんな私にとって、実家への帰省は大きな楽しみでした。両親の手を借りることができ、美味しいご飯も出してもらえて……解放感を味わえる数少ない時間です。両親からの優しさに涙が出そうになることもあります。その楽しみが姉によって邪魔されようとしていました。犬が大事という姉の気持ちも理解できます。私の妊娠出産期間、我慢をしてもらったのも事実です。でも、犬アレルギーがある私のことを思いやってくれないのでしょうか?

旦那「逆の立場で考えたら……」姉の主張、ワガママすぎる

私は母とした電話の内容を旦那に話しました。するとビールを飲んでご機嫌だった旦那の顔が渋くなったのです。

「逆の立場で考えてみろって。例えばお義姉さんが犬アレルギーだとする。ホノカが犬を飼ってたとして常に一緒にいたいと思っても、犬アレルギーの人がいるところには連れていかないだろ?」と言います。旦那に指摘されて、モヤッとしていた部分がクリアになりました。逆の立場だったら、私は姉のようにはふるまいません。妹だから姉の身勝手さに慣れていましたが、それはおかしな状況だったと気づき始めました。

「お義姉さんのわがままを許そうとしている、ご両親もおかしいよ。俺にとっては大事な奥さんなのに」と言ってくれました。

突然出てきた旦那の甘い言葉に胸がドキッとしました。抱きつくと旦那は照れ始めます。続けて、「とにかくそういうことだから。犬は連れてこないでほしいって話せば? それでもお義姉さんが犬を連れてきて、ご両親もそれを許すんだったら今度の帰省はなしか、タイミングをずらすかだな」と話がまとまりました。

楽しみにしている実家への帰省。しかし同時期に実家へ帰省する姉が、犬を連れてこようとしていることがわかりました。私は犬アレルギーがあるので困るのですが、薬を飲めばなんとかやり過ごせそう。犬がいても仕方ないと思っていました。しかし旦那に話をしたところ、姉は身勝手で思いやりがないと指摘されました。妹なので姉のわがままには慣れていたのですが、別の人からみると、おかしいようです。私も考えを改め、姉に犬は連れてこないでほしいと伝えようと思い始めました。

キッパリ「連れてくるなら帰省しない!」母の反応は……?

「お義姉さんに犬を連れてくるのを控えてもらえればいい」と、旦那から意見をもらった次の日。私は母へ電話をしました。

母に「コウヘイと話して私、気づいたの。犬アレルギーがある人がいるところに、犬を連れてくるなんておかしいって。悪い気持ちもあるけど……お姉ちゃんにはプディングをホテルに預けてきてもらいたい」と、はっきり伝えました。

母は「お姉ちゃんもずっと我慢していたのよ。本当は連れてきたかったんだけど、ホノカが薬を飲める状況じゃなかったから。だから今度はホノカが我慢してもいいんじゃない?」と、私に譲歩するように話しました。でも、私は今回ははっきりと断ることにしました。

いつもだったら母や姉の意見に流されてしまう私でしたが、今回は旦那の言葉を思い出してぐっとこらえました。

母に「どうしてもプディングを連れてくるなら、帰省をずらして行くのはだめ? 休みの前半はウチだけ行って、後半はお姉ちゃんたちとか……」と、提案しました。

子どもたちはイトコ同士で遊んだり、母が見てくれたりとその間私はゆっくり過ごせるのですが……。私の楽しみにしていた帰省は、唯一のリフレッシュできる機会です。母の提案はかなり魅力的で、心が揺さぶられます……。

犬アレルギーがある人が来る場所に、犬を連れてくるのはおかしいのでは? という私の言い分を母が理解してくれてよかったです。私の家も姉の家も、実家へは車で3時間ほどかかるので、そうそう帰省できません。孫たちに囲まれて過ごすのが好きな母にとって、私の「プディングが来るなら帰省しない」という言葉は効いたのかもしれません。旦那の言うとおり、折れないで自分の意見を主張してよかった。母から姉に話をしてくれるそうなのでホッとしました。ただあの姉が素直に言うことを聞くか……不安も少々ありました。

来てヨカッタ~と思っていたのに……「姉、許せないッ!」

そして長期休暇になり……実家に私の家族、姉の家族が揃いました。ただし義兄は仕事のため、遅れてくるそうです。娘たちと孫が揃い、家族で過ごすのが好きな両親は満足そうです。テーブルの上には豪華な食事が並んでいます。子どもたちは豪華な食事に目を輝かせます。私もすっかりリラックス気分です。

自分でこれだけの料理を用意するなんてできない。プディングのことで揉めたけど、帰ってきてよかったと安堵していました。

美味しい料理を食べていい気分になった私は、姉に話しかけてみました。

姉に声を掛けましたが、ツーンと横を向かれてしまいました。いいんです、姉は昔からこういう人でしたから。自分の思い通りにならないと気が済まないんです。

そのとき、廊下から聞き覚えのある呑気な声が聞こえてきました。

「遅れました~! プディングちゃんも一緒に登場です」と義兄が愛犬プディングを抱っこして、明るい声で部屋に入ってきたのです。

義兄が抱えていたのは、なんとプディングだったのです。

実家への帰省はやはり快適でした。美味しい料理を満喫できる。家では子どもたちに食べさせることが優先で、ゆっくり食事を味わうことはできませんから。姉とはギクシャクしていましたが、気にしなければいいのです。実家にいる間は両親に甘えさせてもらい、のんびりしようと思っていました。しかし……その想いは、遅れてやってきた義兄によって打ち砕かれたのです。きっと姉が企んだのでしょう。事前の取り決めを無視して強硬手段を取るなんて、許せません!

【姉の気持ち】妹へ仕返し計画「愛犬はわが子のような存在」

私はハナ32歳。旦那ヒロシ(33歳)と小1、年中の息子の4人家族です。旦那は少し頼りないけれど私の意見を尊重してくれるし、子どもたちも兄弟で仲が良く、まあまあ満足な暮らしをしています。そんな私が夢中なのは、愛犬のプディング(メス)。本当は娘を産んで、おしゃれをして一緒にお出かけするのが夢でした。でも、3人目を産む代わりにプディちゃんを家族として迎えました。プディちゃんはもう可愛くて可愛くて仕方ありません! 私は目一杯愛情を注いでいます。

母から話を聞いてびっくりしました。思わずプディちゃんを落としそうになったほどです。プディちゃんを連れてこないでほしい? ホノカに犬アレルギーがあるから、これまで実家で会うときは連れていくのを控えていました。授乳が終わり、安心して薬が飲める時期がくるまで待ってあげていたのです。プディちゃんにも寂しい思いをさせてしまっていました。

母は「アレルギーがある人のところに犬を連れてくるのは控えてっていう、ホノカの言い分は正しいと思うのよ 」と言いました。

母に強い口調で「私の気持ちはどうなるのよ! 娘のように可愛がってるプディちゃんを、これまで泣く泣くホテルに預けてきたんだから」と、詰め寄ります。母は「とにかくお金は出してあげるから、今回もペットホテルに預けていらっしゃいよ」と、提案してきました。

私よりホノカの言い分が通ったことが気に入らないのです。母との電話を切ったあとも、腹の虫がおさまりません。

そして私は、ある「計画」を思いつきました。

「パパが来るときにプディちゃんを連れてきてくれない?」とホノカに仕返しするためにお願いしました。

ずっとプディちゃんを実家へ連れていくことを我慢していました。ホノカの犬アレルギーは薬で抑えられるので、連れていっても大丈夫だと思うのですが……。プディちゃんは私の娘同然です。その子をホテルに預けるなんて、簡単に言わないでほしいのです。そこで名案が浮かびました。実家へはプディちゃんをホテルに預けていると思わせて、仕事で遅れてきた旦那がプディちゃんを連れてくるという作戦です。ホノカ、きっと驚くはず。私にまた我慢をさせようとするホノカへの仕返しです。

【私の気持ち】大事な「娘」をイヤがらせに使うなんて……ありえないッ!

日々忙しい中、楽しみにしているのは長期休暇の際の実家への帰省。しかし同じ時期に帰省する姉が愛犬プディングを連れてきたいと言っていることがわかりました。私は犬アレルギーがあるので一緒の空間にいるのはつらいのです。姉と私は幼いころから仲が良くありません。母を通して頼み、姉は犬を連れてこないことになり安心していたのですが、一同が揃った後に遅れてやってきた義兄が抱っこしていたのは、他でもないプディングだったのです。

満足げにしている姉を見てすぐに状況を理解しました。連れてこない取り決めになっているのを義兄に内緒にして、プディングを連れてこさせたのでしょう。「連れてきちゃえば、なんとかなると思ったんでしょ! でもこんなの違う。プディングを連れていますぐ帰ってよ!」と姉に対応するよう求めました。

「約束を守れないならそうして。だいたい、お姉ちゃんは小さい頃から自分のことだけしか考えない」とはっきり姉に伝えました。

みんながびっくりした顔で私と姉を見ていました。つい興奮して、子どもたちの前で怒鳴り合いのケンカをみせてしまいました。

姉と私はお互いを罵り合い、「地味顔は黙ってればいいの」「そっちだって化粧を取れば地味顔でしょ!」と、姉妹ケンカになってしまいました。

母が「子どもたちが見てるわよ」と言って、私と姉の言い争いを止めようとしました。私たちも我に返りました……。

父が仲裁に入って「とにかくだ。お互いに言い分があるかもしれないが、今回犬は連れてこないことになっていた。ハナ、今からでもいいからどこか預けられる場所を探しなさい」と姉に伝えました。

結局プディングは実家の近くのペットホテルに預けることに。姉は複雑そうな表情でしたが、さすがに反省したのか文句を言うことはなく、残りの休暇は穏やかに過ごしました。今回はみんなが私の味方になってくれましたし、姉にハッキリ思ったことを言えてよかったです。相変わらず自己中心的な姉にあきれていますが、言いたいことを言えたせいか恨みはあまり残りませんでした。これまで私は姉とぶつかることを避けてきました。でも今後何かあったら、思ったことはしっかり伝えて問題を解決しようと思います。それでも姉が変わっていかないようだったら……いずれ会うことはなくなっていくのかもしれません。


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