“身体に優しくて美味しい”両方を追求する垂水のグルテンフリーカフェ『Luna Piena』 神戸市
小麦・卵・乳不使用のカフェが、神戸市垂水区にあります。『Luna Piena(ルーナピエナ)』、“身体に優しい”ことも“美味しい”ことも、両方妥協しないお店。念願叶って取材することができました。
道路に面してそっと佇むお店。目立つ看板は出されていないので、知る人ぞ知るお店なのかもしれません。
店内は4つのテーブルにカウンター席が2席。広くはありませんが、狭すぎる感じもしません。ブラウンのシックな雰囲気にアジアンテイストのインテリア、そして静かな空間は、心を落ち着けるのにぴったりの場所です。
同店のメニューはすべて小麦・卵・乳不使用。きっかけは、店主の娘さんの小麦アレルギーでした。十数年前、まだ「グルテンフリー」という言葉も浸透していない時代でした。
パンが大好きなのに食べられない。そんな娘さんの様子を間近で見るうちに「娘も小麦アレルギーの人も安心して食べられるパンを作ろう」と決心。そこから小麦・卵・乳・添加物不使用のパン作りへの試行錯誤が始まりました。
レシピも十分にない時代、当初は失敗の連続だったそうです。それでも諦めず、改良を重ねて完成したのが、同店の看板商品「米粉の食パン」です。
今回は、その食パンも付いた「週替わりランチセット」をいただきました。
スープがメインの、野菜たっぷりランチ。
まずは話題の「米粉の食パン」をいただきます。伝わるでしょうか?このきめの細かさ!ふんわり柔らかくて、ふるふるなんです。
かじるともっちり。噛むほどに優しい甘みが広がって、もう一口、もう一口と手が止まりません。何もつけなくも十分に美味しい。
米粉のパンはボソッとしているイメージを持つ人も多いですが、このパンを食べるとその感覚は覆ります。1本1本丁寧に焼かれるため、数量限定。我が家は全員大好きで、販売されているのを見つけると必ず買って帰ります。
9月のまだ暑い日に訪れたこともあり、この日のランチのメインは「冷や汁」でした。こちらの冷や汁、今年初めてメニュー入りしたそうですが、大好評で「来年も楽しみにしてる」の声が絶えないのだとか。
お豆腐を崩して、ご飯(玄米)を入れていただきます。
一口食べると、お味噌のまあるい風味が広がります。自家製の味噌や出汁、麹が使われており、化学調味料は不使用だそうですが、物足りなさは一切感じません。玄米のプチプチ食感もよい感じ。ゆっくり食べる間に味が染みていくのもまたよいです。
「身体によい代わりに味は我慢」ということではなく、「ちゃんと味にも満足してもらえるように」とこだわって、味の濃淡やバランスも大事に作られています。
食後に追加できる「お米パフェ(ミニ)」をいただきました。こちらもこの夏新登場して人気上昇中のスイーツです。今回は黒みつ&あんこ味を選択。
米粉のアイスに黒みつ、あんこ、白玉。米粉のアイスは初めて食べましたが、もっちりなめらかでコクがあります。甘さ控えめで自家製あんこともよく合います。
濃厚な豆乳クリームの中からは凍ったバナナが。その下にはつるんと食感のよい甜菜糖ゼリーが隠れています。まるでわらび餅のような食感!この食感にもこだわったそうです。
パフェに使われているものも全て手作り。小麦・卵・乳不使用でこんなにも味わい深いパフェになるなんて驚きです。
しっかりおなかはいっぱいになるのに、食べた後も身体が重たくならずすっきり。夏の暑さに疲れぎみの身体を優しく整えてくれるランチでした。
今回いただいたランチセットの他に、スープと米粉食パンとサラダ(ミニデザート付き)という軽めのセットもありますよ。
場所
Luna Piena
(神戸市垂水区星陵台1-1-13)
営業時間
10:00~18:00
ランチ 11:30~15:00
定休日
不定休 ※公式Instagramにてお知らせあり
駐車場
1台分あり
星陵台児童館入口向かい側にある駐車場の「2番」