子どもの「食い散らかし」対策! 「掃除機ベスト3&シミ取り機」を家電ライターが厳選!
子どものいる家庭で役立つ便利家電を紹介するシリーズ「子育て家電」。第1回は子どもの食べこぼしや食事のシミ落としに役立つ「食べこぼし家電」を紹介。家電ライターの田中真紀子氏に聞いた。
【ママ共感の調査結果➡︎】「名もなき育児」パパに理解してほしいママは9割 驚愕の無責任発言に不満爆発仕事に家事、子どもの世話と毎日が修羅場のママパパたち。猫の手だって借りたいほどの日々ですが、令和の今は猫の手よりも「家電」が最強の味方になります! 日進月歩で進化している便利家電は、頼れば必ずラクになるツワモノなのです。田中真紀子さんは、子育てと仕事の両立に悩みながら、家事をラクにする家電に魅了され、家電ライターにまでなったという逸話の持ち主。そんな田中さんが“ママ目線”で本当に役立つ「子育て家電」をセレクトします。
●PROFILE田中真紀子(たなか・まきこ)
家電ライター。子育てと仕事の両立に悩む中、家事をラクにしてくれる白物家電、自宅用美容家電に魅了され、家電専門ライターに。最新家電を200以上所有し、常に生活者目線で情報を発信。
第1回は、子どもの食事汚れに役立つ「食べこぼし家電」について。
「食べこぼし家電」の頂点はコードレス掃除機
子どもの食事の散らかりに便利な「食べこぼし家電」といえば、ズバリ「コードレス掃除機」だと家電ライター・田中真紀子さんは断言します。コードの抜き差しが必要なキャニスター型掃除機と違い、充電さえしていればボタンを押すだけで使えるからです。
「床に落ちた食べこぼしをその場でサッと取り除けるのは、コードレスならでは。アタッチメントを付け替えれば、テーブル上のパンくずなども吸い取れます。隙間時間に掃除機がけができるので、子育てでまとまった掃除時間が取れない人、共働きで忙しいご家庭で重宝します」(田中さん)
コードレス掃除機は1kg台の軽量タイプが多く、使うハードルが低いのも魅力。ただ、吸引力が心配ですが……。
「昨今のコードレス掃除機は1kgを切る軽量タイプでも、吸引力がそれなりにキープされているものが多いのでご安心を。より強い吸引力を求めるなら、1kg以下より1.5kg以下を目安にするとよいでしょう」(田中さん)
また、最近はゴミ捨て時の不快感を減らす工夫もされています。
「最近多いのは、充電器にダストステーション(ゴミ集積容器)がついているタイプや、ボタンを引くだけでゴミに触れずにゴミ捨てができるもの、紙パック式でゴミやホコリがまいにくいものです。『紙パック式だとサイクロン式より吸引力がおとる』という声もありますが、今はモーターの進化と流路の工夫により、紙パック式でもパワフルな吸引力を実現する機種も増えています」(田中さん)
さて、多数のメーカーから出ているコードレス掃除機。そのなかでもコレ! という田中さんイチオシの3品とは?
吸い取りと拭き掃除が一緒にできるコードレス掃除機
まずは、ダストステーション付きのコードレス掃除機からご紹介。
「トルネオコードレス VC-SL130DS」(東芝ライフスタイル/実勢価格¥64,800税込)です。
「パワーもあるうえ、重さは1.4kgと最軽量。ダストステーション搭載で、ゴミ捨ての手間を大幅に軽減。ダストステーションの紙パックは、約70日に1回交換するだけ。シンプルなデザインで空間になじみやすく、食べこぼしが多い場所に設置しておいても違和感がありません。
拭き掃除もしたいときは、ヘッドを付属の『吸い拭き2WAYワイパー』につけかえられます。そこに市販の床掃除用シートを取り付けると、前方でゴミを吸いつつ拭き掃除もできるんですよ」(田中さん)
拭き掃除後は、使い捨てシートを捨てるだけ。お手入れの手間がほとんどないため、使うハードルが下がり、部屋をキレイに保ちやすくなります。拭き掃除は、水滴などの液体には対応していないものの、ベタつき汚れには最適。
シートの取り付けも簡単で、ヘッドの上にシートを乗せるだけ。使い捨てのドライ、ウェット、両方使えるのも大きな魅力だ。 写真提供:東芝ライフスタイル
ハンディなのに床掃除もできる名機
テーブル上の食べこぼし対策ならコレ! と田中さんがおすすめするのは、「EVOPOWER DX 充電式ハンディクリーナー WV517JST」(Shark/公式オンラインショップ価格¥39,600税込)。
「スタイリッシュなハンディクリーナーなので、リビングに置いても違和感がありません。卓上やソファなどに散らかった食べこぼしをサッと掃除できるだけでなく、フロア用電動ノズルをつければ、スティッククリーナーとして使えます。吸引力が強いので、日常的な掃除ならこれで十分。ハンディ本体は約0.7kg、フロア用電動ノズル使用時は約1.2kgと軽いのも助かりますね」(田中さん)
軽量なため持ち出して車やベビーカーにも使いやすい。後ろのボタンを引くだけでダストカップが開き、手に触れることなくワンタッチでゴミが捨てられる。 写真提供:Shark
長さが変えられどんな場所でも使いやすい!
場所や使う人の背丈によっては、スティックの長さが合わず掃除しづらいこともあるでしょう。そんな人におすすめだというのが、「のび~るスティックAQC-PX2R」(AQUA
/実勢価格¥25,080税込)です。
「コードレス掃除機では珍しい、スティックが伸縮するタイプ。最大約16cm伸びるので、使いやすい長さに設定できます。基本性能は十分、ヘッドが光るので暗闇でもゴミを見やすく、吸い残しを減らせるのもありがたいですね。本体質量は、ハンディ時で0.9kg、スティッククリーナーとして使うときは約1.6kgです」(田中さん)
階段の段差も、使いやすい長さに伸縮して使える。エアコンやカーテンレールなど高い場所の掃除も快適。 写真提供:AQUA(アクア)
ガンコな衣類汚れにも最強アイテムがある!
食事中、服に食べこぼしがつくトラブルも日常茶飯事。そんなときは部分洗いに特化した洗浄機が便利と田中さんは続けます。
「そんなに種類はありませんが、超音波洗浄機(超音波シミ取り)は食べこぼしで汚れた服の部分洗いに重宝します。ほかにも、ぬいぐるみに染み付いた汚れ、シャツの襟や袖の皮脂汚れ、脇の汗シミなどにも活躍します」
田中さんのイチオシは、「超音波ウォッシャー UW-X1」(SHARP/実勢価格¥22,000税込)。
「ケチャップやカレーなどのしつこい食べこぼし汚れも、超音波の力で汚れを弾き飛ばしてくれ、ゴシゴシ洗う労力と時間を軽減できます。使い方も簡単。衣類を水で濡らして、汚れた部分にホーン(金属の先端部分)を当てて軽くなぞるだけです。さらに皮脂汚れやボールペンのインク、ファンデーションも落とせるほか、漂白剤を併用すれば蓄積した黄ばみにも対応できます」
本体は充電して使うコードレスタイプ。コンセントの位置を気にせずどこでも使えるのもありがたいですね。
毎秒約3万8000回の超音波振動が、水を含んだ繊維の隙間に真空の泡を発生。泡が弾けるときに生じる強力なパワーで、ケチャップやカレーなどの汚れを弾き飛ばすスグレモノ。 写真提供:SHARP(シャープ)
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食べこぼしに最強なコードレス掃除機と超音波ウォッシャー。子どもの食事のたびに家事が増えてイライラしていたパパママは、一度使うと手放せなくなるかも?
取材・文/桜田容子