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相原当麻田エリア 地域の悲願 移動販売開始 買い物不便の解消へ

タウンニュース

並べられた食品を選ぶ地域住民ら

相原当麻田自治会館前で4月16日、イオン橋本店による移動販売が初めて行われた。地域のスーパーが閉店し、買い物に不便を感じていた地域が一丸となって実現した。関係者は「待ちに待った移動販売。同様に不便を感じている地域の参考にもなれば」と話す。

当日は、同店から生鮮食品、飲料、冷凍食品、アイス、牛乳、ヨーグルトのほか、日用品など約600点が用意され、集まった地域住民らが買い物を楽しんだ。会計には長蛇の列ができ、販売予定時間を30分以上も上回る盛況ぶりだった。生鮮食品などを購入した女性は「今日は夕食のおかずを買いに来た。移動販売が来てくれるのはとてもありがたい」と笑顔を見せた。

スーパーが閉店

この移動販売は、地域からの強い要望が実を結んだものだった。2023年秋、JR横浜線の相原駅前のスーパーが閉店すると、地域からスーパーが無くなった。22年の年末には二本松のスーパーが閉店していたこともあり、「特に魚や肉などの生鮮食品を買う場所が地域から無くなってしまった」と地域住民は嘆く。ある女性は「(他地域の)スーパーの宅配サービスを利用したり、コンビニを使ったり、気合いを入れて遠方までリュックを背負って買いに行ったこともあった」と振り返る。

この状況を受けて地域の自治会では、「買い物を何とかしなければ」と移動販売への声が高まるもなかなか話が進まずにいた。地域から相談を受けた市議会議員がイオン橋本店と実現へ向け交渉を始めた。

一方で、同時期に相原地区地域ケア会議・地域づくり部会は、スーパーが閉店したことによる外出機会の喪失からフレイル予防として移動販売ができないか模索。事業者と話が進むも直前でキャンセルになるなど難航していた。

これらの地域の要望を1つにまとめ、粘り強くイオン橋本店と交渉を進めた結果、同店の地域貢献への思いと売り上げが見込めることなどを理由に移動販売のゴーサインが出た。

「みんなの力で」

移動販売は、店舗と同じ価格で商品を購入でき、出張料として1品につき10円が上乗せされる。同店の小杉隆店長は「ここで継続的に販売を続けていけるように、ぜひたくさんの方にお越しいただきたい」と呼び掛ける。買い物に来た地域住民は「宅配サービスと違って、商品を実際に見て選んで買えるのが良い。ずっと来てもらいたい」と要望した。

同部会の委員を務める女性は「市議会議員や行政が動いてくれて、みんなの力で移動販売を実現できた。個人の力ではとても無理だったと思う。今日は大盛況で良かった」と喜ぶ。相原当麻田自治会の松崎修会長は「たくさんの人が買いにきてくれて良かった。とてもありがたい」と話した。

同店のスタッフによると、この日は刺身や肉、豆腐がよく売れていたという。「冷蔵庫を搭載した車で来ているので、これらの商品も提供できる」と話す。

なお、相原当麻田自治会館前での移動販売は毎週水曜日に行われる。午後2時20分〜40分まで。

会計に行列ができるなど多くの買い物客が訪れた

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