上越市の有間川沖でプレジャーボート浸水し5人救助 映像通報「Live118」初めて活用
上越海上保安署によると2025年1月19日、新潟県上越市の有間川沖で釣り目的のプレジャーボートが浸水する事故が発生し、同署の巡視艇が救助した。海上保安庁では、スマートフォンを使った映像通報システム「Live118」の運用を1月18日から開始しており、Live118を用いた海難救助事案は少なくとも第九管区海上保安本部では初めて。
《画像:浸水したプレジャーボート(上越海上保安署提供)》
発表などによると、プレジャーボートに乗っていたのは上越市と長野県上田市に住む30〜50代の男女5人で、同日午前8時30分頃に有間川のマリーナから出港した。有間川漁港から北に約5.8kmの海上で「ボン」という音とともに船内外機が停止し、機関室が浸水し始めたことから、午前8時57分に118番通報で救助を要請。海保からの依頼でLive118を利用し、浸水の程度や船の状況をスマホで撮影して伝え、同署の巡視艇たつぎりがそれらを確認しながら出動した。午前9時10分頃にボートのえい航を開始し、午後1時14分にマリーナ上越に到着し救助を完了した。5人にけがはなかった。
《画像:巡視艇たつぎりがえい航救助した(同)》
同署によると、プレジャーボートは船内外機の取り付け部分に亀裂があり、そこから浸水したとみられるが、事故原因は調査中。
プレジャーボートの大きさは長さ約7.8m、幅約2.6m。事故当時の天候は晴れ、南西の風約2m、波の高さ約30cmだった。
《画像:Live118のちらし(同)》
事故発生地点付近