有明ターポン(ヒラ)釣りが最盛期迎える【熊本】堤防夜釣りで60cm級が連発
熊本県宇城市の松合漁港で、有明ターポン(和名・ヒラ)が好調。堤防からの夜釣りで、大型がよく釣れている。8月14日と18日に釣行したので、その時の様子をリポートする。
有明ターポンとは
ターポンとは簡単にいえば、大西洋にいる熱帯魚。河口に多く、大型になると2mを超すという。海外ロケによる釣り番組などでよく見るためか、そう珍しい魚ではない。
これにそっくりなのがヒラ(ニシン科)。九州の有明海を中心に、熊本県の八代海などにいる。掛けたあとのファイトが本場のターポンに似ていることから、釣り人の間で「有明ターポン」と呼ぶようになった。
釣期
釣期は夏から秋。型は20~40cmあり、50~60cmの大型が交じる。昼夜を問わず狙えるものの、夜釣りのほうが、大型が出やすい。アオ虫をエサにした電気ウキ仕掛けで狙う。
捕食音で魚を探す
14日は午前2時ごろに到着。港は広く、どこからでもサオを出せる。ただ、魚は何処に……。しばらく耳を澄ませると、港内からバイト音(エサを捕食する音)が聞こえ、そこで仕掛け作り。ウキは自重があってよく飛ぶLFスマート。ハリは細身で虫エサが弱りにくい速手チヌを選択した。
エサを付けて遠投し、ゆっくり引いてくると、すぐにウキが沈んだ。サオを起こすと、魚は大ジャンプ。慎重にやり取りし、浮かせたのは60cm近いヒラだった。
その後は30cm前後とサイズダウン。同型のセイゴ交じりで5尾釣ったところで、午前3時に納竿した。
大型が連発
18日は午後10時前に釣り仲間の続木さんと現地入り。バイト音は波止の外側から聞こえる。堤防をよじ登ると、手前で大型のヒラがギラッと光るのが見えた。魚の近くに仕掛けを垂らすと、1投目から食ってきた。上がったのは50cm級のヒラだ。
続木さんも同型を連発。ただ、釣り過ぎると調理が面倒なので2人で6尾釣り、午後11時すぎに釣り場を後にした。
今後の展望
現地のヒラは例年10月いっぱい狙える。バイト音が聞こえる場所でサオを出すと、釣れる確率も高い。
<松田正記/TSURINEWSライター>