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型絵染の人間国宝 芹沢銈介のお噺し(その壱)

アットエス

2024年11月3日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は型絵染の人間国宝・芹沢銈介のお噺しです。
語り:春風亭昇太

明治28年1895 年、静岡市葵区本通に生まれた日本を代表する染色家・芹沢銈介。

昭和59年1984年に88歳で亡くなるまで半世紀以上に渡るその軌跡に触れることができるのが芹沢銈介美術館です。

芹沢銈介が作品の多くに用いた型染は、古くから日本で行われてきた伝統的な染色技法で、渋紙を彫った型紙ともち米を主な原料とするのりとを使って布に模様を染めます。

芹沢の模様には、文字、植物、人物、風景、幾何学模様など様々なものがあり、明解で親しみやすい作風は、初期から晩年まで一貫しています。

遠目に見てもその配色や造形を楽しむことが出来る芹沢作品ですが、見過ごしてしまいがちな細かいところにも思いがけない発見があるといいます。

別名「津村のひるね」ともいわれる「津村小庵」の中には、自身が暮らした草庵で、昼寝をしている芹沢の姿を見つけることができます。

61歳で人間国宝に認定されたのち、身辺が忙しくなった芹沢が制作の場としてひとり暮らしを始めたのが鎌倉の津村でした。

ここで数々の名作が生まれ、同じく津村での暮らしを題材とした「津村四季文着尺」にも芹沢自身をシルエットで示した草庵が描かれています。

型染を新たなジャンルとして確立し、世界的に評価されるまでになった芹沢銈介は、それとともに量産を前提とする型染の特性を活かし、暮らしの中に
型染の魅力を広げました。

のれんや風呂敷、うちわやカレンダーなどの日用品として芹沢の型染は多くの人たちに愛されてきました。

静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:伝統工芸/area:静岡市駿河区 -->

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