JR六甲道駅『駅前広場』のリニューアルプランが公表されてる。タワー式の「駐輪場」も設置されるみたい
六甲道駅前広場の「リニューアルプラン」が公表されてます。JR六甲道駅前の抱える「駐輪場不足」や「交通動線の混雑」といった課題を解決することなどが目的です。神戸市灘区深田町4-1
神戸市では、都市ブランドの向上と人口誘引につなげるプロジェクトとして「リノベーション・神戸」に取り組んでおり、その一環として、六甲道駅前広場の再整備が予定されています。
2024年に開催された「市民ワークショップ」などを経て、今回の「リニューアルプラン」が策定されたようです。
JR六甲道駅前は、多数のバスやタクシーなどが行き来する交通結節点でありながら、「駐輪場台数の不足」や「交通機能や動線の混雑」「駅前広場が玄関口としてのポテンシャルを十分に発揮していない」といった課題を抱えています。
再整備を行うにあたり、こうした課題を解決しつつ、周辺のまちづくりへも再整備効果が波及し、六甲道が「やま・ひと・まち」がつながる東の玄関口となることを目指していくんだそう。
六甲道駅前広場のリニューアル方針は大きく分けて2つです。
スムーズな交通処理
・地下タワー式駐輪場を2基整備し、駐輪機能を強化します。
・駐輪場配置の見直しやバス待ちエリアの設定、バリアフリーの充実等により、移動しやすく安全な広場にします。
市民から親しまれ、居心地が良く高質な交流・滞留を育む広場
・まちの玄関口として、移動や乗換時に必要な「待合せ」「休憩」への対応を充実します。
・日常的には落ち着いて過ごすことができ、地域イベントでの利用も可能な広場にします。
・みどりが充実し、まちの魅力発信や賑わいを創出する広場とします。
・昼間も夜間も明るく安全で安心できる広場とします。
・管理、運営のしくみが考えられた愛されつづける広場を目指します。
南側広場に新設予定の「地下タワー式駐輪場」とは、地上に設けられた入出庫ブースから昇降機により自転車の出し入れを行うことで、地下空間に1基あたり約200台の自転車収容を可能とする駐輪場のこと。
自転車に取り付けたICタグにより1台1台機械的に管理されることから、盗難やいたずらに対するセキュリティ面が高く、風雨からも守られる駐輪システムなんだそう。
六甲道駅以外に「神戸駅」「兵庫駅」「新長田駅」でも導入予定となっています。
現在の六甲道駅周辺の駐輪場は、緑色で塗られているところ。
「北側広場」の駐輪場を利用している人からは、次のような質問・意見も出ていたようです。
Q. 北側広場の駐輪場利用者は再整備以降どこに駐輪すれば良いのか。
→現在北側広場の駐輪場を利用している人は広場整備のため移動する必要がありますが、今回整備する地下タワー式駐輪場を含め、六甲道駅全体で収容台数を増設のうえ、必要な台数を確保しますので、引き続き市営駐輪場を利用できます。
Q. 地下タワー式駐輪場は北側広場に作るべきではないのか。
→バスロータリー東側への整備を検討しましたが、バスロータリーの機能を確保しつつ工事に必要なスペースを確保することが困難であるため、南側広場へ整備することとしました。
駐輪場については、地下タワー式駐輪場だけでなく「六甲道駅全体で収容台数を増設」するということで、利用者の方は少しホッとしているのではないでしょうか。
広場の具体的な設えやデザインは、今後の社会実験やワークショップなどでの検討を踏まえて、具体化していくみたいです。
今後のスケジュール
2025年度~:ワークショップ・社会実験の実施、再整備イメージの具体化(広場の使い方の体感、使い方のルールづくり、デザインへの反映など)
2027年度~:設計・工事着手
2029年度:地下タワー式駐輪場供用開始(予定)
2030年度:広場全面リニューアル(予定)
実際に工事が進められていくのは2年後~、完成は5年後ぐらいというスケジュール感です。
六甲道駅前がどんなふうに変わっていくのか、引き続き注目していきたいと思います。