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【神戸レトロ・モダン建築探訪】暮らしに溶け込む港町のレトロ「神戸市営地下鉄 みなと元町駅」 神戸市

Kiss

神戸の街をぶらぶら歩くのが好きな人や、沿線を利用する人にとって便利な神戸市営地下鉄「みなと元町駅」(神戸市中央区)。実はここ、「旧第一銀行神戸支店」の外壁をそのまま活用しているという、ちょっと驚きのスポットなんです。

昔の面影をたっぷりと残していながらも、スッと街並みに溶け込んでるこの絶妙なバランス感。こんな歴史的な建造物とふと出会えるなんて、とっても神戸の街らしいですよね!

第一銀行といえば今の「みずほ銀行」の前身のひとつ。明治時代から続く銀行建築らしい、クラシカルで重厚感のある煉瓦造りの外壁が駅舎の一部としてそのまま残されていて、「あれ、なんで地下鉄の入り口がこんなに格好いいの?」と目を引くこと間違いなし。

壁面の掲示物によると、明治41年(1908年)に日本で最初の建築家として知られる辰野金吾氏の設計で建てられたというこの建物。元町から神戸駅へ繋がるこの栄町通りは、神戸の金融街として多くの銀行が立ち並ぶエリアとして当時賑わいを見せていたそうですよ。

そんな街の栄華の片鱗を感じさせる、重厚で美しい装飾はいまもなお健在。東京駅の設計者としても知られる辰野金吾氏さんの設計を間近に見られるなんて、とっても貴重な機会ですよね。

東京駅などと同じく、赤レンガに白御影石でアクセントを入れる「辰野式」と言われる様式が用いられているんですって!

第一銀行神戸支店としての役目を終えた後、昭和60年(1985年)までの20年間は大林組神戸支店の社屋として利用されていましたが、阪神・淡路大震災により大きな被害を受けたそう。そんな中大林組と神戸市の協議の結果、歴史的景観の保全を図る目的から、建物の南側、西側の2面を残し、駅舎として再利用することになったのだとか。

外壁の内側はコンクリート張りで、外観とは打って変わって近代的な様相。そのギャップもめちゃくちゃかっこいいんです!

外観からちらりと見える屋根のような形は、内側から見るとこんな感じでした

銀行という建物の特性でしょうか。頑丈な鉄格子が施されており、赤レンガと白い御影石とのコントラストが美しいですよね。

ちなみに、この中にある洋菓子店「COMPARTIR VALOR(コンパルティールヴァロール)」の筆者のお気に入りです♪

こんなに貴重ですてきな建築物を駅として日常使いできる贅沢さに感動!普段なかなか駅を利用しない人も、ぜひ神戸散策のついでに訪れてみてはいかがでしょうか。


場所
みなと元町駅
(神戸市中央区栄町通4丁目3)

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