広島から平和のメロディが50か国をつなぐ「世界同時ハミングデー2024」 1万人のギネス挑戦
2024年10月10日(木)に広島市中区のエディオンピースウイング広島にて、「世界同時ハミングデー2024」が開催されます。
【写真】世界同時ハミングデー2024の会場となる「ピースウイング広島スタジアム」
「世界同時ハミングデー2024」は、広島市と広島市教育委員会の後援を受けて開催される世界規模のイベントで、今年で5回目の開催を迎えます。
イベント当日は、リアルとオンラインを合わせて1万人の参加者が集い、言葉の壁を超えた平和へのメッセージをハミング(鼻歌)で世界に届けます。
「言葉の壁を超え、ハミングで世界をつなごう」という想いから始まった世界同時ハミングデー。発起人は「歌詞のない歌」を作曲して活動している歌手・かくばりゆきえさん。発起人が中心となって設立した一般社団法人Humming for PEACE(R)がこのイベントを運営しています。
組織は、元国連職員の萩原孝一氏や現役の国連職員である武田幸太郎氏など、国内外で活躍するメンバーを含む総勢880人のチームです。
当初、このイベントはコロナ禍の影響でオンラインのみで開催されていましたが、2023年からはリアルとオンラインのハイブリッド形式での開催を実現。昨年は広島からの生配信を行い、世界中から約1000人の参加者がハミングの大合唱を通じて平和への願いを共有しました。
開催日である10月10日は「世界メンタルヘルスデー」にあたります。スウェーデンのカロリンスカ研究所によると、ハミングをすることで、コロナ治療に使われている一酸化窒素の生成が通常時の15倍になるという研究結果があり、心身の健康に良い影響を与えるとされています。そのため、「世界同時ハミングデー」は、人々の心と身体の健康を守るための重要な活動として位置づけられています。
今年のイベントは、広島市の新たなシンボルとなったサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」で初めて開催されます。スタジアムは、原爆ドームと平和記念公園を結ぶ直線上に位置し、平和の象徴ともいえる場所です。
今回の目標は、世界中から1万人の参加者を集め、「世界で同時にハミングを歌った人数」としてギネス世界記録への挑戦。将来的には、360度の大パノラマ席を活用し、天然芝にプロジェクションマッピングを投影するなど、より壮大な演出も計画されています。
イベント当日は、ハミングだけでなく「みんなの平和の願いが流れ星になる―人工衛星アートプロジェクト」も開催されます。これは、当日来場者が自由に描いた絵やメッセージが、翌年にアメリカから打ち上げられる人工衛星に乗せられるという壮大なプロジェクトです。また、言葉を超えて伝わる演劇やコメディ、ダンスなどのパフォーマンスも行われ、世界中が一体となって平和のメッセージを共有します。
このイベントの最終的な目標は、「世界同時ハミングデー」が国連によって公式に認められることです。広島から発信される平和のメッセージが、毎年恒例の行事として世界中で広まり、「戦争をしてはいけない日」としての意味を持つようになることを目指しています。
現在、オリジナル曲「HUMMING FOR PEACE」がInstagramで注目を集めており、広島を訪れる海外観光客がこの曲を背景に投稿するケースが増えています。今年のイベントはこれまでにない規模で行われる予定で、さらなる大きなムーブメントが期待されています。
この一大イベントに向け、クラウドファンディングも進行中。平和のメロディーで世界を一つにする特別な日に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
イベント概要
[日時]
2024年10月10日(木曜日)18:00〜(日本時間)
[場所]
エディオンピースウイング広島
(広島県広島市中区基町15-2-1)
[参加申込み先]
世界同時ハミングデー公式サイト
[主催]
一般社団法人Humming for PEACE
(代表理事:かくばりゆきえ)
[後援]
広島市・広島市教育委員会・中国新聞社・RCC中国放送・中国電力・広島テレビ