長田神社すぐそば “地元密着型”のお好み焼きの名店『八洲』のボリューミーな「オムそばめし」 神戸市
長田神社前商店街を歩いた先、東鳥居が見えるエリアに店を構えるお好み焼き屋さん『お好みハウス 八洲(ハッシュウ)』(神戸市長田区)のボリュームたっぷり「オムそばめし」を取材してきました。
昭和63年に店主と店主のお母さんと一緒に営まれ、今は奥さんと一緒にされて38年に入ったところだそうです。創業時と変わらず、地元の年配の常連さんやお参り帰りの方がよく来られるそうです。
お店に入ると店内に立ちこめるソースの香りがして、店主と奥さんの明るい声で「いらっしゃい!」と迎えてくれます。
カウンターには店主が調理する綺麗に磨かれた大きな鉄板と各テーブルにも鉄板が付いています。商店街の買い物帰りに寄られる女性も多いそう。奥さんが嫁がれた頃、買い物したら家に真っ直ぐ帰らず同店に寄って食べて喋って帰る方が多い事に驚かれたそうです。地元ならではですね。
奥に進むとお座敷もあり、家族や団体の方でもくつろげるスペースもあります。
「では、オムそばめしください」と言ったすぐに、店主は目の前で手早く素早く職人技を目の前で見せていただきました。いつの間にか出汁をかけ、いつの間にかソースをかけ、高温で焼くため焦げないように全部の食材が均等に熱が入るように炒めていく技は誰もができるものではないなと思いました。
「私も鉄板で作ってみるけど、やっぱり主人のようにはいかなくて」と語られる奥さん。毎日鉄板の温度や加熱時間を見極めながら焼き上げる店主のこだわりもすごいそうです。
一晩寝かした生地を使ってお好み焼きを作るのも、当初からのやり方だそうです。次回はお好み焼きも食べに来たいなと思いながらお話を聞いてるうちに「オムそばめし」が出来上がりました。
その場でできあがる美味しい匂いを感じながら見ていたのですが、横も大きいし高さもあるビッグな「オムそばめし」。包んである卵とソースの相性が良いです。そばめしを作る前に奥さんから「辛いの大丈夫?」と声をかけていただいた時、そばめしに使ってるソースについて尋ねると「どろからソース」と少し甘めのソースを使っているそう。
「どろソース」は辛いものというイメージがあったのですが、炒めてるキャベツの甘さとお米の甘さでソースの濃縮された風味とコクが、同店のそばめしのアクセントとなっています。
クセが無い、香りもキツくない、当初から同じソースを使ってる兵庫区にある「ブラザーソース」。「お店によって使ってるソースが違うから、お客さんもここのお店のお好み焼きが好き、そばめしが好きと好みが分かれると思う。そうやってお店がそれぞれ成り立っている」と店主は語られます。違うお店に行ってもやっぱりここの味が好きと戻ってくるお客さんもいるそうです。
「美味しいと言ってくれるのもちろん嬉しいし、また昔の味と全然変わってないねと言われるのがもっと嬉しい!」とご夫婦口を揃えて語られました。筆者は初めて来たお店なのですが、そう感じさせない取材を忘れるぐらいいろんなお話をしてくれる店主と奥さんのお人柄、お店の佇まい、買い物の後つい足が向いてしまう気持ちが分かるお店でした。
場所
お好みハウス 八洲(ハッシュウ)
(神戸市長田区長田町2丁目2-1 サンドール長田北館)
営業時間
11:00〜20:30
ランチタイムは14:30まで
定休日
火曜日
駐車場
無