護摩祈祷で無病息災祈願 上越市の泉蔵院で節分会
例年より1日早い節分となった2025年2月2日、新潟県上越市西本町4の泉蔵院は恒例の「節分会(せつぶんえ)」を開いた。市内では珍しい護摩祈祷を執り行い、立ち上る炎に1年間の無病息災を願った。
《画像:石田住職がたく護摩の火を囲み祈りを捧げる参加者》
地球が太陽の周りを回る公転の周期が暦とずれる影響で、今年は4年ぶりに2月2日が節分となった。真言宗の泉蔵院では、毎年節分当日に節分会を実施。今年は日曜ということもあり、子供連れなど例年より多い約80人の檀家や地域住民らが集まった。
《画像:多くの住民らが参加した》
護摩祈祷では、副住職らが般若心経を唱える中、不動明王を前にした炉の中で、石田高義住職(74)がまきとなる護摩木をたいた。油や米、香と共に燃やし、炎が立ち上ると、参加者は順番に炎を囲み、頭やひざなど厄を落としたい部分に煙を当てて、祈りを捧げていた。
約40分間の祈祷の後、今年の年男と年女らによる豆まきや福引きなどがにぎやかに行われた。
《画像:年男、年女と檀家役員らが豆をまいた》
同市下源入の女性(85)は「幼い頃から毎年来ている。ひざや腰に煙を当てて、病気をせず、転んでけがをしないようにお願いした」と話した。石田住職は「昔から続く行事を無事に終えて安心している。今年は平和な年になれば」と願っていた。