本業が不振で営業赤字が続くラピーヌ 第3四半期は2億8900万円の営業赤字
今年で創業から75年目となるラピーヌは1月14日、2025年2月期の第3四半期決算(3月1日〜11月30日)を発表した。売上高は15億2300万円(前年同期比16.0%減)、営業利益は2億8900万円の赤字(前年同期は2億3800万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5700万円の赤字(同2億2700万円の赤字)だった。最終損益の赤字幅は縮小したものの、同期間としては2期連続の最終赤字となった。
主力である百貨店での卸内事業と小売事業が不振で営業赤字だった。卸内事業の売上高は前年同期比で24.5%減となる6億4900万円で、営業利益は2億2100万円の赤字だった。前年同期は2億3600万円の営業赤字。小売事業の売上高は同8.7%減となる8億6300万円、営業利益は前年同期は2800万円の黒字を計上していたが4100万円の赤字だった。
ラピーヌの本業は赤字だが、コロナ関連の雇用調整助成金などの制度を活用しており、第1四半期に助成金収入として2億800万円を営業外収益として計上している。さらに、2021年4月末で転出した東京事務所の賃貸借契約を巡って、五反田のTOCフロントビルのオーナーであるテーオーシーから中途解約にあたるとして損害金を請求される訴えを起こされていたが和解が成立。訴訟損失引当金戻入金2100万円を特別利益として計上している。
ラピーヌの2025年2月期通期の連結業績予想は、売上高は19億5000万円(前年比16.7%減)、営業利益は4億5000万円の赤字(前年は3億4200万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億9000万円の赤字(同3億2100万円の赤字)としている。