エリアトラウト好き編集部員が【釣りフェス2025】で気になったアイテム3選はコレ
2025年のエリアトラウトは、繊細な釣りが鍵を握るシーズンに突入。ニジマスの仕入れ価格高騰や魚影の変化により、軽量ルアーや高感度タックルが重要視される。今年の「釣りフェス2025 in 横浜」では、こうしたトレンドに応える最新アイテムが多数登場。今回は、特に注目すべき製品を3つ厳選して紹介する。
2025年のエリアトラウト予想
エリアトラウトは秋から春にかけてのシーズンが本番。2025年は物価高の影響で、ニジマスの仕入れ値が高騰していることから、管理釣り場が魚影を薄くしたり、小型のニジマスを多く放流したりする傾向が見られる。
その結果、魚のアタリが繊細になることが予想され、軽量で高感度なタックルが求められる状況だ。
「釣りフェス2025in横浜」では、こうした状況に対応したアイテムが数多く出展されており、特にエリアトラウト愛好家に注目してほしい製品を3つピックアップした。
1. Richards(リチャーズ)
リチャーズは東京都葛飾区に本社を置き、年間300種以上のロッドをOEMで生産するロッド専門メーカー。
高品質な製品で定評があり、自社ブランドの展開にも力を入れている。中でも注目を集めているのが、エリアトラウト専用モデル「ワイルドジョーカー」シリーズだ。
今回はその新モデルについて、開発者のバヤシさんに話を伺った。
ワイルドジョーカーRPG 603UL+
2025年春に発売予定のこのロッドは、エリアトラウトの繊細な釣りに最適化したハイエンドモデル。硬めの穂先により、マイクロスプーンを用いた繊細な操作性を確保しながら、竿全体がしなやかに曲がることで魚をバラしにくくしている。
0.3号のエステルラインを主軸として、軽量ルアーの遠投性と正確な操作を両立。1g以下の軽量ルアーを扱いやすく設計されており、さらに1.5g程度の重量にも対応可能だ。
1本で多様な場面に対応できる幅広さを持つこのロッドは、限られた予算内でタックルを揃えたいアングラーにとって大きな味方となるだろう。
また、3ピース仕様で携行性にも優れるため、遠征釣行やコンパクトなタックル収納を重視するアングラーにもおすすめだ。
2. ユニチカ
日本を代表する釣り糸メーカーであるユニチカは、高品質で耐久性のあるラインを展開している。
特に近年のエリアトラウトシーンでは、エステルラインの人気が高まっているが、ピーキーな性質を持っていることから、やや扱いが難しい。そこで、ユニチカが開発した「U-TEC SHIN-SAYA」シリーズが注目されている。
※U-TEC SHIN-SAYAは、「ユニチカ株式会社」の商標です。
U-TEC SHIN-SAYA
「U-TEC SHIN-SAYA」は、エステルとナイロンを組み合わせた2重構造の釣糸。芯にエステル素材を用いて高感度を維持しながら、外側をナイロン素材で耐久性を補強することで、初心者でも扱いやすいラインに仕上げている。
新たに追加された2lbモデルは、軽量ルアーの遠投性能と操作性を向上させ、より繊細なアプローチを可能にした。
リーダーを結ぶ必要がない設計も初心者には嬉しいポイント。繊細なアタリを掛けるための性能と扱いやすさを両立したこのラインは、初心者から上級者まで幅広く対応可能だ。
ユニチカの技術力が詰まったこのラインは、エリアトラウトの可能性をさらに広げてくれるだろう。
3. ロブルアー
ポップなデザインと高い実力で知られるロブルアーは、エリアトラウトルアーメーカーの中でも異色を放つ存在。その中でも人気の高い「バベルシリーズ」は、渋い状況を突破するための必殺ルアーとして多くのアングラーに愛用されている。
今回はバベルシリーズの新ルアー「バベルV3」の特徴について、開発者のしもきんさんに話を伺った。
バベルV3
2024年12月に発売された「バベルV3」は、これまでのシリーズを進化させた最新モデル。特徴的な2つの穴によって水流を受け流す構造になっており、動きを極力抑えることで低活性な魚にアプローチできる。
シルエットの大きなワイドボディ設計も特徴で、魚の反応が鈍い状況で威力を発揮する。重量は0.38gと0.8gの2種類を展開。
使い方としては、フォールをメインにした縦の動きや、着底後のゆっくりした巻きの誘いが効果的。さらに、他のバベルシリーズとの使い分けも重要だ。
たとえば、より小さなシルエットへの反応が良い時は「バベルエース」、動きのあるルアーが有効な時は「バベルWZ」を選ぶと良い。このシリーズ全体を使いこなすことで、釣りのバリエーションを大きく広げることができる。
「バベルV3」は発売直後から大人気で、現在品薄状態が続いているが、追加生産が予定されている。入手できれば、釣行時の強力な武器となること間違いない。
繊細な展開のエリアトラウトに対応しよう
2025年のエリアトラウトシーズンは、魚影の変化や小型化への対応が求められる年となるだろう。
今回紹介した3つの製品は、いずれも繊細で難しくなるエリアトラウトの釣りに対応した設計が特徴。軽量ルアーの操作性や感度を活かすことで、釣果を伸ばす可能性を広げてくれるはずだ。
進化する製品を活用し、新たなスタイルのエリアトラウトを楽しみながら、次の釣行に向けて準備を整えてほしい。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>