そのマスクの付け方、本当に花粉の侵入を防げてますか? 鼻の下にズレると効果は8割も減少
ユニ・チャーム(東京都港区)は2月21日、花粉の飛散量がピークを迎える時期に備えて、マスクのサイズや装着方法の違いが花粉・微小粒子の遮断効果に与える影響を検証し、その結果について発表した。
顔とマスクの間の隙間を減らすことで花粉の侵入を遮断
同社は自社製品である「超立体®マスク」「超快適®マスク」を用いた効果を検証した。マスク性能検査装置の中にマスクを装着した人頭模型を置き、塩化ナトリウムをボックス内に散布。模型の鼻や口に対する塩化ナトリウムの微粒子の透過量を測定した。マスクのサイズや装着方法で透過量を比較し、マスクの遮断効果を検証したとしている。
検証の結果、わかったことは以下の通り。
・顔とマスクの間の隙間を減らすことで花粉の侵入を遮断する
・マスクのサイズが顔に合わず、顔とマスクの間に隙間ができると、遮断効果が約2割低下
・マスクが鼻の下にズレて、正しく装着できていないと、遮断効果は約7割から約8割低下
同社は今回の検証結果を生かし、隙間の少ないマスクの検討や開発を進めると同時に、マスクの正しい使用法についても啓発していくとしている。
公式サイト内で、マスクのサイズの選び方や装着方法を紹介
同社ではこうしたマスクのサイズや装着方法について、公式サイト内で「あなたにぴったりのマスクは?」とする啓発ページを公開している。
ページ内では自分に合ったマスクサイズを選ぶため、顔のサイズを簡単にはかる方法を紹介。マスクの種類に関しても、プリーツタイプや立体タイプの好みのものを選んだ上で、快適重視、遮断性重視などを選択すれば、自分に合うマスク製品がお薦めされる仕組みとなっている。
また、同サイト内では「マスクの効果を発揮!すき間をつくらないマスクのつけ方」として、お薦めの装着方法について紹介するページを公開。マスクの効果を発揮するには顔とマスクの間に隙間をつくらないことが重要だとし、写真付きで装着方法を紹介している。
同ページ内では、マスクの上下や表裏の判別方法や、鼻に当たるノーズフィットと呼ばれる部分を用いて隙間をなくす方法などの手順を紹介。ウイルス飛沫(ひまつ)などを侵入させるマスク使用例として、あご出しや鼻だけマスクの危険性についても注意を促している。
鼻を出してマスク装着の危険性を啓発するマンガを配布
こうした鼻を出してマスクを装着するリスクについて、千葉大学医学部発ベンチャーのSmart119(千葉県千葉市)は家庭、学校、企業で配布・利用できる一枚のマンガとしてまとめている。
マンガの中ではマスクの「ダメなつけ方」として、以下の点などを紹介し、注意を促している。
・鼻を出す
・鼻だけを覆う
・あごにかける
ユニ・チャームの検証の詳細は公式リリースにて、お薦めのマスクの装着方法などは同社の公式サイトで確認できる。
Smart119のマンガ啓発資料は公式サイトより確認できる。