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平塚人物史研究会 10人展で女性にエール 5月18日まで市博物館

タウンニュース

活動メンバーと早田学芸員(右)

特別展「近代ひらつかの女性たち」が平塚市博物館で5月18日(日)まで開催されている。主催は市民グループ・平塚人物史研究会(星賀典子代表)と同館。

同会は、平塚にゆかりのある先人の偉業を後世に伝えることを目的に2011年に発足され、現在6人で活動している。

同年に神奈川県の女性史編纂の専門委員・江刺昭子さんが講師を務めた市民講座「地域人物史・女性史」をきっかけに活動開始。女性史が専門ではない同会だが、今回の展示では江刺さんの助言のもと、女性の人権が著しく制限されていた明治から昭和の時代に生きた10人の足跡を紹介している。

親族から証言得る

同展は、国際女性年の宣言から50年のタイミングで企画した。星賀代表は、「過去の資料を参考にするだけではなく、親族からの新しい証言もまとめてきた」と話す。

平塚市で初めて幼稚園を創立した比企キヨの孫娘からは、家族写真を提供してもらった。「関東大震災で怪我を負ってしまったという貴重な話も聞くことができた」と星賀代表。

寺田縄に住んでいたという日本人初のオペラ上演で主演を務めた戸倉ヤマの資料は、市立金田公民館にも残されていた。ヤマのひ孫の男性が3〜4年前に同館を訪れていた縁で、昨年秋にヤマの孫娘から話を聞くことができ、知られざるヤマの生涯を浮かび上がらせる。ヤマが香淳皇后から贈られた花瓶も借り受け、展示している。

星賀代表は、「メンバーはじめ、協力してくださった須賀史談会、四之宮郷土史同好会、早田旅人学芸員のお陰で多様な視点から人物の生き方を伝えられた」と感謝を述べる。

「女性を元気にしたい」という思いを原動力にする星賀代表は、「まちをつくってきた女性や、生きづらさを抱える女性たち、地域のことを考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。

5月10日(土)午後2時〜3時は、同会による展示解説も行われる。

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