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スター候補生インタビュー(1) 野球 狩生聖真(佐伯鶴城3年) 「成長して日本のエースになる!」 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 細身ながら186cmの長身から繰り出す最速150kmのストレートが持ち味の大型右腕・狩生聖真。1年の秋からチームの主力として活躍し、2年で144km、3年で150kmを計測するなど大きく成長した。甲子園出場経験はないが、そのポテンシャルの高さでプロから大きな注目を集めてきた。10月のドラフト会議では埼玉西武ライオンズから3位指名を受け、「日本のエース」という大きな目標に向かい、新たな1歩を踏み出そうとしている。

 

Q:プロ野球選手の夢がかなった現在の心境は?

 ドラフト指名後、いろんな人から声をかけられたり、新入団選手発表会に参加したりする中で、徐々にプロになるんだという実感が湧いてきました。ずっと応援してくれた両親の「自分の決めた道だから頑張りなさい」という言葉も支えになっています。多くの人のおかげでここまで来ることができたので、その期待を裏切らないように努力し、大分県の皆さんに勇気や感動を与えられる選手になりたいと思っています。

 

Q:プロを意識したのはいつから?

 渡辺正雄監督には高校入学時からずっと「(プロに)いけるぞ」と言われていましたが、自分で意識するようになったのは2年の秋の大会後です。一気に球速が伸び、レベルアップを実感することができました。

 

Q:高校3年間で成長できたことは?

 野球に対する意識です。高校に入って本格的にピッチャーを始めたので、ピッチャーの姿勢だったり、試合前から試合中にどのようにゲームをつくっていくのかを考えることができるようになりました。

 2年の夏の大会も転機になりました。自分が最後を託されたのに4点差をひっくり返され、負けてしまって。先輩たちは「お前で打たれたら仕方ない」と言ってくれましたが、精神的にも体力的にも、もっと成長する必要があると強く感じました。それが秋の成長につながったと思います。

 

最速150kmのストレートが武器となる大型右腕

 

Q:監督やチームメートに伝えたいことは

 渡辺監督には1年の頃からいろんな経験をさせてもらいました。厳しいことも言われましたが、監督のおかげで今の自分がいます。プロで活躍することが恩返しになると思っています。チームメートはかけがえのない存在です。小さい頃から一緒に野球をしていた人も多いし、鶴城に来たのもチームメートが誘ってくれたからです。仲の良さはどこにも負けません。野球以外でも、海に行ったり、キャンプをしたり、たくさんの思い出があります。指名された時も「おめでとう」と祝福してくれました。まるで自分のことのように喜んでくれたのが本当にうれしかったです。

 

Q:どんな選手になりたいですか

 勝てる投手です。高校に入ってからずっとそこを目標にしてきたので、プロでも変わりません。自分がどんな状態であっても勝てるようにゲームを組み立て、「あいつが投げれば勝つ」と言ってもらえるような選手になりたいです。目標にしているのは森下暢仁選手(広島)です。渡辺監督からずっと「森下二世」と言われていたので意識しているのもあります。

 

Q:2025年をどんな1年にしたいと考えていますか?

 1日でも早く1軍のマウンドに立つことが目標ですが、そのためにまずは環境に慣れ、自分に足りないところ、特に体づくりを徹底的に行いたいと思っています。同時に変化球など全ての質を上げ、成長できる1年にしたいです。

 

1軍のマウンドに立つことが今年の目標

 

 

(甲斐理恵)

 

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