本当に辛かった…つわり。でも、成長してくれた、嬉しい証
9歳の女の子1人を育てるママライターの、くらゆぅです。妊娠は結婚して1年半が過ぎた28歳の時。「そろそろ子どもを」と、基礎体温を測り妊娠を望んでいたところでした。
妊娠を実感する事ができたのは、つわりがあったから
普段、30日周期あたりで来ていた生理が1週間程遅れ、「もしや」と思い妊娠検査薬を使うと陽性反応が出たので、産院を受診しました。ちょうど妊娠5週目でした。
でも、その日の受診ではエコーで胎嚢は確認できましたが、血液検査などをするのみで、「普段の健康診断みたい」と思う位、エコー写真を見てもイマイチ妊娠の実感は湧きませんでした。それから1週間程すると、突如ひどい“つわり”に襲われ「私、妊娠したんだ」と一気に実感が湧きました。
突然襲った“初つわり”ドラマのような美しさはない
初めてのつわりは、当時勤務していた会社の研修を、都内で受けている最中でした。突然「うっ」と吐き気が襲ってきたと同時に、体から一気に血の気が引き、冷や汗が出てきました。
慌てて講師に声をかけトイレに駆け込むと、しばらく吐き気が続き1時間位トイレに籠っていたと思います。その後も胃がムカムカと気持ちが悪い状態が続き、また吐いてしまうかもしれないという不安もあり、受けていた研修は全く頭の中に入ってくる状態ではありませんでした。
早退させてもらい電車に揺られて帰宅しましたが、すでに胃液まで出切ってしまって憔悴しきった状態になり、その間の記憶はありません。これが初めての“つわり”で、ドラマのような美しさはなく、1時間もトイレの中に籠るというとても苦しいものでした。
匂いに敏感になり、好きだった香りすら気分が悪く
翌日も、“起きると吐き気がしてトイレに駆け込む“を繰り返していたので、仕事を休み1日寝込んでしまいました。ちょうど6月の始めで、湿度も高くもわっとした陽気で、好きで置いていたせっけんの香りすら不快に感じ、処分しました。
翌朝は出勤したものの、やはり吐き気がして何度もトイレに駆け込む始末です。その後は、起きているのもつらく、食べても飲んでも全て吐いてしまうので、口が乾いたら氷をゆっくり口の中で溶かして、水分を摂るだけが精一杯という状況が3日程続きました。
その時に夫が私に気を使って、窓際の離れたところで夕飯を食べてくれていたのですが、風で私の方にその匂いが漂ってきて、更に吐き気を誘発していたのは今でも鮮明に覚えています。冷凍のちゃんぽん麺でした。
食欲が戻ると「ポテトが食べたい!」食の好みに変化
3日間も食べられなかったので、病院で受診して点滴をしてもらい帰宅しました。心配した母が、その日は泊りがけで来てくれました。安心したのか、母が来てくれた次の日の夜は切ってくれたスイカが食べられて、翌日には薄い味付けで煮てもらった野菜のポトフを食べられるなど、食欲が少しずつ回復しました。
結局、私の吐きづわりは2週間程で、妊娠9週目には落ち着いてくれました。吐きづわりの期間は、さっぱりした物が食べたいなんて思える事は1度もなく、好きだった酢の物は、吐き気を誘発し受け付けなかったのです。
逆にあまり得意ではなかった揚げ物、しかも某ファーストフード店のポテトが無性に食べたくなり、食の好みがこの時期だけ変わっていました。そのせいか、娘は小さい時から今でもそのポテトが大好きです。
その後、妊娠中期の7ヶ月頃になると、今度は「食べづわり」がやってきて、何かを口に入れていないと気持ちが悪い日々が。仕事中も常にチョコや飴などを口に入れ、つわり対策をしました。気分転換にマタニティヨガやアクアビスクなどにも通いましたが、食べづわりのおかげで私の体重も14kgも増量し、先生にはお叱りを受ける羽目に。でも妊娠40週1日、ほぼ予定日に体重2855g、身長47.4cmでこの世に誕生して来てくれました。妊娠初期のつらかったつわりも、今では娘がおなかの中にいてくれた証として私の記憶にいつまでも鮮明に残っています。
[くらゆぅ*プロフィール]
神奈川の坂が多い街に、9歳の娘と夫の3人暮らし。娘を溺愛しつつ、ジムやテニスと体を動かす時間や、娘の幼稚園からのママ友たちとランチや飲み会を楽しんだり、大好きなアーティストのコンサートに行ったりと、自分の時間も大切にしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。