ゾーイ・サルダナ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ガモーラ役の交代を希望 ─ 「褐色人種の女の子に演じてほしい」
(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでガモーラ役を演じたゾーイ・サルダナが、ガモーラ役の“世代交代”を希望している。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)で初登場し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にも出演したサルダナは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)をもってMCUからの卒業を認めている。ただし、サルダナは「マーベルがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを再登場させられないとしたら大きな損失」といい、自身の再演を否定しつつも「(MCUから)ガモーラが永遠にいなくなったとは思いません」と。
今のサルダナが望むのは、新たな俳優がガモーラ役のバトンを受け継いでくれることだ。米のインタビューで、サルダナは「褐色人種の女の子にガモーラ役を演じてもらいましょう。その機会を有色の女性に与えて、新しいガモーラが何をもたらすかを見てみましょうよ」と語った。
サルダナが想起するのは、映画『スター・トレック』シリーズで演じてきたナヨタ・ウフーラ役だ。「私がニシェル・ニコルズの承認を得て、ナヨタ・ウフーラを演じたのと同じ」と言っているように、サルダナ自身も、「スター・トレック/宇宙大作戦」(1966-1969)など『スター・トレック』映画シリーズでウフーラ役を演じたニコルズから役柄のバトンを託された形だ。
MCUにおいては、過去にジェームズ・“ローディ”・ローズ役が(2008)のテレンス・ハワードからドン・チードルへ、ハルク/ブルース・バナー役が(2008)エドワード・ノートンからマーク・ラファロへ、サディアス・“サンダーボルツ”・ロス長官役が故ウィリアム・ハートからハリソン・フォードへと受け継がれている。いずれもMCU黎明期の事情や俳優の逝去が理由のため、ガモーラ役を新たな俳優が演じる場合、初代の“卒業”を受けてのバトンタッチは初のケースとなりそうだ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手がけたジェームズ・ガン監督も、DCへの移籍によって同じくMCUを卒業。しかし、「(チームは)現行メンバーたちで続いてほしいですし、ケヴィン(・ファイギ)が正しい人材を選んでくれると信じています」と。いずれガモーラは再登場するのか、新しいキャストが起用されるのか。今後の動向を注視したい。
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Text: Hollywood, 稲垣貴俊