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言葉や対人関係に問題がある「コミュニケーション症群(CD)」、5つに分類される特性とは?【心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話】

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言葉や対人関係に問題がある「コミュニケーション症群(CD)」、5つに分類される特性とは?【心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話】

・言語の習得と使用に問題がある

・言葉をうまく発することができない

・言葉がなめらかに出てこない

・社会的な状況に応じたコミュニケーションが苦手

・状況に応じた適切な会話ができない

言葉によるコミュニケーションが苦手

「コミュニケーション症群(CD)」は、言語の習得や使用が困難であったり、言葉にして話すことが苦手であったり、正しく発音できなかったりといった問題で、他者とのコミュニケーションに問題が生じてしまう特性です。

現れる特性によって、言語の習得が困難で話し言葉によるコミュニケーションがうまくできない「言語症」、正しく発音することができない「語音症」、言葉がなめらかに出てこない「小児期発症流暢症」、社会的な状況に応じたコミュニケーションが困難な「社会的コミュニケーション症」、それ以外の特性があり日常的なコミュニケーションが困難な「特定不能のコミュニケーション症群」の5つに分類されます。

言葉のことでからかわれたり、いじめられたりすることで対人関係に問題が生じてしまうことも多いため、学業不振や不登校などの問題を併発する可能性もあります。

なお、人間関係が苦手なことを意味する俗語として「コミュ障」という言葉が使われるようになっていますが、発達障害のコミュニケーション症群とはまったく関係ありません。

<ミニコラム> 症状の分類はあくまでも目安その人の抱えている困難を理解しよう!

コミュニケーションの特性によって、症状の分類をするのは必ずしも適切でない場合もあります。いくつかの特性が重なったり、あるいはそれが個性の範疇に入ることもあったりするからです。とはいっても、日常で困難を抱えている人もいるので、そのことを理解することも必要です。相手の困難を理解したうえで、共感することも大切なことなのです。

【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修:湯汲英史(ゆくみえいし)  日本文芸社刊

監修者プロフィール
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、早稲田大学非常勤講師、練馬区保育園巡回指導員などを務める。 著書に『0歳~6歳 子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(学研プラス)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方 ―話す前から一・二語文まで― 』(明石書店)など多数。

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