あの空き地でドラえもんやのび太に出会える【高岡おとぎの森公園】五感を刺激するインクルーシブ遊具も充実 急な雨でも屋内で
富山には大きな広場や遊具が充実した公園が各地にありますが、近年、「インクルーシブ遊具」を備えた公園が増えつつあります。
「インクルーシブ(inclucive)」とは、英語で“すべてを含む、包括的”という意味で、インクルーシブ遊具は、年齢や性別、障害の有無や国籍などにかかわらず、誰もが共に遊べるように考えられた遊具です。
今回は、6つのインクルーシブ遊具が子供たちに人気の富山県高岡市のおとぎの森公園を紹介します。
おとぎの森公園
住 所:富山県高岡市佐野1342
駐車場:あり
電 話:0766-28-6500
北陸新幹線 新高岡駅近く。東京ドーム2.5個分の広さに緑が充実
おとぎの森があるのは、北陸新幹線 新高岡駅の西側およそ1kmの場所。
広さ約11Ha、東京ドーム2.5個分の大きな公園は、1996年に第13回全国都市緑化フェアの会場として作られたというだけあって、広々とした芝生広場や季節の草花など緑あふれる総合公園です。
長いすべり台が人気の大型遊具のエリア
おとぎの森公園には、小さい子供から小学生まで思い思いに遊ぶことができる遊具がたくさんあります。
ターザンロープやアスレチックなどの大型遊具があるエリアは、晴れた日には大勢の子供たちでにぎわいます。人気はやっぱり長いすべり台。スピード感もあり、サイドにネットが張ってあるので、比較的小さな子供や怖がりの子供でも安心して遊べそう。
ドラえもんの空き地
子供だけでなく、大人にも人気なのが、高岡市出身の藤子・F・不二雄さんの代表作「ドラえもん」のキャラクターが勢ぞろいした「ドラえもんの空き地」。作中でおなじみの土管も再現されています。
笑顔で手を振るドラえもんとのび太、土管に腰かけるジャイアン、そしてスネ夫としずかちゃん、ドラミちゃん。今にも動き出しそうな躍動感あるキャラクターたちの姿に、まるでまんがの世界に入りこんだかのような体験ができます。
空き地から少し離れた遊具の近くには、ドラえもんの日時計も。
ドラえもんに出てくるキャラクターやひみつ道具がデザインされているので、子供たちも興味津々です。
幼児用遊具ゾーンなどにインクルーシブ遊具が6基
テーマは「おとぎのなかのミル×フル」
幼児用遊具ゾーンなどに設けられたインクルーシブ遊具のテーマは「ミル×フル」。
「ミル」は“見る”楽しさ・安心して見守れる空間、「フル」は誰もが頭と体を“フル”に使える楽しさを体験できる空間をイメージして作られました。
くぐったり、上ったり…遊び方は自由【SAPIENCE(サピエンス)】
こちらは、木や岩のような自然を抽象化して曲線やネットで表現した遊具SAPIENCE(サピエンス)。
平坦な場所がなく、スポーツや木登りをするような感じで、自然あそびに必要な判断力も必要になります。ロープネットをくぐったり、のぼったりなど使い方は自由。のぼって体を動かしたくなる遊具です。
ロッククライミングがたのしい【築山(ローラーすべり台)】
ロッククライミングのように上って楽しむことができる築山。と言っても、かなり低く設計されていて、小さな子供や筋力が弱い子でも頑張ってのぼれそう。
のぼったご褒美に楽しめるすべり台も、傾斜はかなり緩やかでローラー式。安全に何度でもチャレンジしたくなるすべり台です。
バランス感覚が楽しく身につく【YURAGI(ゆらぎ)】
こちらは真ん中に穴が空いたドーナツ型の形をしたトランポリン遊具です。
揺れのつながりが生まれる構造になっていて、内と外から大人がケアしやすくなっいます。高さも低いので小さい子供もそれほど怖さを感じることなく遊べそう。
少し起伏があるので、バランス感覚も自然と身に付き、ぐるぐる回って遊び続けられる循環構造になっています。
自分で揺れを生みだす【UKABI(うかび)】
UKABI(うかび)は前後の大きさが違う浮き輪の形をしていて、身体の個性にあわせてちょうどいい乗り方を楽しめます。バネの反動を手や身体全体で感じられるので、五感もフル稼働。揺れるだけでなく、座面の上でくるくる回ったり、寝転んだり…ちょっとした身体の動きで揺れが生まれるので、身体を自由に動かせない子供でも、自分で揺れを生みだし、遊ぶことができます。
座面の外側は大きく丸みがついていて角がないので、当たってしまってもケガにつながりにくい形です。
遊び方は無限!? 落ち着ける空間としても利用 【コージードーム】
隠れ家のようなドーム状の遊具「コージードーム」は出入り口のほかに穴がいくつも空いています。足を掛けて上へのぼったり、中をのぞき込んだり、遊び方は人それぞれ。
子供なら3~4人で入れる大きさで、中から天井を見上げるとたくさんの穴から光が差し込み、天気や時間によって変化するのも子供の学びにつながりそう。ドームの中で声を出すといつもとは違う反響も楽しめます。穴から手を出したり引っ込めたりして、もぐらたたきゲームのように遊ぶ子もいるんだとか。
慣れない場所やにぎやかな空間が苦手、ストレスを抱える子どもには、自分だけの空間で気持ちを落ち着けられる場所にもなるよう考えられています。
寝転んで乗ることもできるブランコ【ウードルスイング】
こちらは一見すると、ブランコのようですが、座面が大きな円盤の形をしていて、何人かで一緒に乗ることができます。
家族や友達と一緒に乗ると、楽しさ倍増。さらに、シートの中のほうがくぼんでいるので、自分で座る姿勢を保てない子供でも寝転がってブランコを楽しむことができます。
乗っている子どもの様子を見ながら徐々に揺らしてあげてください。揺らしすぎにはご注意を。
急な雨でも安心! 快適な室内遊び場も充実
日本初の屋内ふわふわドーム「おとぎの森館」
園内には、雨に降られた時や猛暑を避けてひと休みしたい時に便利な屋内施設の「おとぎの森館」があります。
おとぎの森館には、小さな子供があそべる屋内ふわふわドームや、プロジェクションマッピングの映像とともに楽しめるボールプールなどがあって、シーズンを問わず人気の遊びスポットです。
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キッズコーナーやコミックコーナーも「こどもの家」
「こどもの家」はログハウスで、1階には、小さい子供が遊べるスペースやコミックコーナーがあります。木のぬくもりを感じながらほっとひと休みできる空間です。
【おとぎの森公園】
住所 富山県高岡市佐野1342
営業時間 9:00~17:00(おとぎの森館、森のふれあい館、こどもの家)
定休日 火曜、年末年始