<きょうだい差別>「お姉ちゃんなんだから」と言われ続けて。大人になっても我慢しないといけないの?
弟や妹がいると「お姉ちゃん」という立場になり、周囲からも「お姉ちゃん」と見られることが多くなるでしょう。先に生まれた以上仕方ないのかもしれませんが、その立場だからこその理不尽さもあるようです。ママスタコミュニティのあるママから、こんな投稿がありました。
『「お姉ちゃんなんだから」と言われて育った人は、当時どんな気持ちだった? 今のきょうだい関係は? 私は3歳下の弟になんでも譲ってあげないといけなくて、我慢もさせられて、親にも弟にもムカついていた。いまだに弟は母に甘やかされているから、見ていてイライラして冷たくしちゃう』
弟がいる投稿者さんは、姉という立場に不満を感じることが多かったそうです。親も弟を優先するので、姉の投稿者さんは我慢の連続だったのでしょう。今でも弟が甘やかされているのを見ると、自分との対応の違いを感じて苛立ちがあるようですね。姉として育ったほかのママたちにも、投稿者さんと同じような感情があるようです。
「お姉ちゃんだから」と言われたママたち。きょうだいとの関係性は?
『妹がいて親からは「お姉ちゃんなんだから」と言われ続けて育った。妹のために全て我慢。私の気持ちは一切無視。妹は未だに気が強くワガママで、自分の思い通りにいかないと大騒ぎする。妹のことを1度も可愛いと思ったことはない、大嫌い』
『今でも言われている。弟は長男だからね。親戚からも優遇されていた。イライラするから会わないようにしている。同じ県内に住んでいるけれど、弟一家とは1年半会っていない』
子どもの頃から「お姉ちゃんだから」と言われていたママたちは、妹や弟のために我慢をする日々を送っていたようです。子どもにはほしいものや食べたいものがあるでしょうが、それらも妹や弟に譲っていたのでしょう。悔しい思いや切ない思いは今でも消えることがなく、きょうだいの関係性はあまりよくないそうです。むしろ、会ってしまうと嫌いという感情がますます強くなるので、あえて会わないようにしているのかもしれませんね。
『言われていたけれど別になんとも思わなかったかも。お姉ちゃんなのは事実だしという感じかな? それでいてものすごく理不尽なこともなかったと思う。でも確かに甘え方はよくわからなかったかな』
『当時は何とも思わなかった、それが普通。今では妹は甘やかれたせいで1人では何もできない人間。一応結婚しているけれど、子ども関係も何もできなくて母に頼んでいるらしい』
子どもの頃に「お姉ちゃんだから」と言われていたとしても、とくに何も感じなかったというママもいます。そう言われるだけで、実際にはきょうだいでの差別のようなものはなかったのかもしれませんね。ただ、姉としての意識があり、親に甘えることができなかったのでしょう。結果的に甘えることがどんなことなのか、わからずにいることもあるようです。また甘く育った下のきょうだいは、大人になっても母親に甘えている場合も。それを考えると、多少なり厳しく育てられたほうがよかったとも考えられます。
実は妹・弟としても迷惑な言葉!?
『「お姉ちゃんなんだから」と言われて、さらに不機嫌になった姉に当たられていた妹の立場からも、その言葉は嫌い』
子どもの頃の姉と妹の関係では、やはり姉のほうが強さがあるようです。親に「お姉ちゃんだから」と言われた姉は、その言葉にイラっとしたのでしょう。それを妹にぶつけることもあるようですね。ぶつけられた妹のほうもまだ子どもですから、どうすることもできずに辛い思いをしていたそう。「お姉ちゃんだから」は妹を優先したり守ったりするための言葉ではなく、むしろ妹にとっても迷惑な言葉だったのかもしれません。
自分の子どもには同じ思いをさせたくない!
『自分の子には言わないようにした』
子どもの頃から姉として接してこられたママたちは、理不尽な思いをした経験もたくさんあるようです。我慢を強いられることもあり、妹や弟を憎んだこともあったのではないでしょうか。そんなマイナスの感情があった自分がいるからこそ、今の子育てにいかそうとする意見もありました。自分の子どもには同じ思いをさせないため、「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」という言葉を禁止しているようですね。 ママたちにとって過去の嫌な気持ちは忘れることができないものには違いないでしょうが、それを少しでもプラスに転換させることで、暗い気持ちが軽くなる場合も。「お姉ちゃんだから」という言葉のマイナスの影響を止められるのは、その経験をしたママだけなのかもしれませんね。