NTTカップ初優勝で藤枝東FCの谷澤淳也監督は…「選手はタフになった。最後まで足が止まらなかった」<静岡県U-12サッカー>
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NTT西日本グループカップ・静岡県ユースU-12サッカー大会で初優勝した藤枝東FCジュニアの谷澤淳也監督(44)=藤枝東高出身=に決勝の後、話を聞きました。
藤枝東FCはこの日、準決勝、決勝と2試合連続で延長に突入しましたが、どちらの試合も終了の笛が鳴るまでしっかり走りきって勝利をつかみ取りました。
選手たちは昨年12月から、NTTカップで優勝するために走り込みを続けてきたそうです。指揮官は今大会の勝因について「最後まで足が止まらなかったこと」と話しました。
一問一答
ー初優勝の感想を聞かせてください。
両チームとも、自分たちの力を出し切ったいい試合だったと思います。
ーどこをポイントにして試合に臨みましたか。
しっかりボールを繋ぎたいと思っていました。なかなか相手が強くて繋げなかったですが、選手たちは最後まで本当に粘り強く戦ってくれました。最後まで足が止まらなかったのが勝因だと思います。
ー0−2から追う展開でしたが…。
前半に1点を返せたのが大きかったですね。1月の中旬ぐらいまで練習でよく走っていたので、足は止まらないなと思っていました。NTTカップはハードなスケジュールなので、足が止まるとやられてしまう。これまで走りの練習をしてきたので、最後はやれるんじゃないかなという雰囲気はありました。
ーハーフタイムにはどんな指示を出したんですか。
最後まで諦めるなと。絶対に盛り返せるという話はしました。あとはボールを繋がないと自分たちのペースにはならないんだよと伝えました。
ー今日の準決勝も延長でしたね。
そうですね。延長は3試合ありました。やっぱり足が止まらなかったことが勝因ですね。
ー結構長い距離を走らせてきたんですか?(笑)
ボールを使ったトレーニングの方がいいとは思っていますが、この大会に関してはやっぱり気持ちとか、足が止まらない、最後まで動くっていうのが大事だと思っていたので、本当にタフなチームを作ろうと思っていました。選手たちはタフになったなあと感じますね。
ー2回戦では、全日本U-12選手権県代表のFCガウーショにも勝ちました。
ガウーショ戦はかなり攻められていたのですが、よく耐えて、一発を出したという感じですね。走らせる中で我慢強くなったなと思います。
ー4ゴールを決めた中島広翔選手の良さは?
運動能力が高くて、強引に前に運ぶことができる。ただフィジカルが強いだけではなく、シュートもうまいですね。頭でも、右足でも左足でも。
実は3週間ぐらい前にちょっと足首を捻挫して、今日はちょっと無理かなと思っていたんですが、何とか間に合った。ラッキーだったと思います。
ー今日は選手たちは喪章をつけてプレーしていました。
クラブをつくった長谷川二三先生が昨日亡くなられ、子どもたちは「先生のために」と思っていたと思います。「先生への感謝の気持ちを持って、このピッチに立とう」という話をしていました。最後に粘ることができたのも、先生への思いがあったからだと思います。最後に良い結果を出せて、先生も喜んでると思います。
ー藤枝東FCの指導で大切にしていることは?
やっぱり技術的なところです。どこの指導者も同じだと思いますが、次の舞台で花開くような選手を育てたいなと思っています。
ーいつも練習はどこで?
藤枝東高校で、高校生の練習が終わった後に週2回やっています。この子たちも藤枝東高に入って、藤枝東を強くしてほしいなと思っています。