メンタルを保つには「他責思考」が最強?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】
「他責思考」の人はメンタル最強?
下の図は、右が健康な人・左は不健康な人、上が自責的な人下が他責的な人というベクトルで4つのタイプに分けています。これは、医学的な根拠はありませんが、わかりやすくイメージしてもらうためのものです。
このなかで、精神科にくるのは左上のタイプで、自分が悪いと思っていて調子が悪いという人です。左下のタイプは、一般の方からすると「ちょっと怖い」と思われてしまいやすく、調子が悪くて人を責める人、恨んでしまう人です。このタイプは精神科の患者さんでは滅多にいません。普通の人は、右下のタイプです。自分のせいだと考えずに相手が悪いと思いがちで、調子はよい人です。そして、右上のタイプは、自分に厳しく相手に優しくて調子もよいという、パワーがある人、優秀な人です。
つまり、「自分が悪い」と考えても、メンタルを病む人と病まない人がいるのです。自責的で調子が悪い人は、そもそも「本当に自分が悪いのか?」について、度しっかり考えてみる必要があります。会社や組織、上司、サポート体制などに問題がないのかをよく考えてみましょう。
さらに、このタイプの人は、自分が発達障害や感受性が強く刺激に敏感なHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)ではないかと考える人が少なくありません。問題は自分を不必要に責めていること、不安を感じやすいことにあります。とにかく、自分を取り巻く環境を俯瞰的に見て、自分を責め過ぎずに建設的に考えていきましょう。多少は他人のせいにしてかまわないのです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介