浅草の天ぷらランチ10選!現地ライターが実食レポート
浅草で天ぷらランチならここ!
浅草にはさまざまな飲食店がありますが、なかでもおいしい天ぷらをいただけるのはご存知でしょうか。この記事では、天ぷらランチにおすすめのお店をご紹介していきます。都内在住のライターが実際に浅草へ足を運んで実食しておりますので、内観の様子や味わいまで知ることができますよ。
お店で天ぷらをいただくと値段が張るイメージがあるかもしれませんが、この記事でご紹介するのは気軽に入店できるお店ばかりです。浅草へ足を運ぶ際はぜひ利用してみてください。
1. 安くて豪華なランチをいただける「喜久鮨(きくずし)」
喜久鮨はつくばエクスプレス浅草駅より徒歩3分、かっぱ橋本通りの商店街にあるお寿司屋さんです。創業から100年を超える老舗であり、新鮮なネタを握ったお寿司や会席料理を提供しています。
ネタが並ぶカウンターと板前さんは、いかにもお寿司屋さんという雰囲気。もちろんテーブル席もあります。予約をすれば、少人数の個室や宴会席の利用も可能です。
天ぷら御膳
※画像はイメージです。
ランチメニューにおすすめなのが、天ぷら御膳です。天ぷら、サラダや季節の小鉢、ばらちらしに茶碗蒸しと豪華セット内容。天つゆ付きの天ぷらはえび、かぼちゃといった人気の定番ばかりです。
衣はしっかりめですがサクサクとした食感で、天つゆにつけていただくとさっぱりとした味わい。茶碗蒸しは熱々で、しいたけやえびなど具だくさんです。
おすすめポイント
昭和11年創業の老舗
天ぷらだけじゃない贅沢ランチ「天ぷら御膳」
2. 浅草で有名な老舗といえばここ「雷門 三定」
雷門三定(さんさだ)は東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩1分ほどのところにある天ぷら屋。天保8年から創業するお店で、170年以上に渡って天ぷらを作り続けている老舗です。別館と本館に分かれていて、今回は別館へ訪れました。
雷門三定は時間帯問わず同じ価格設定となっています。そのため、混雑を避けるために時間をずらして遅めのランチをとりたい方でも入店しやすいですよ。
天丼(並)
天丼(並)にはえび、いか、きす、なすの4種類の天ぷらがのっています。衣はしっかりめで、天丼のタレがしっかり絡んでいました。三定の天丼の特徴は、具材がすべて大ぶりであることです。ひと口かじるごとに天ぷらを食べている充実感があります。特にいかは肉厚でありながらやわらかく、おいしくいただけました。
そしてサービスの味噌汁には、豆腐とわかめになめこが入っていています。赤味噌が使われていて、味わい深く付け合わせにぴったりでした。
おすすめポイント
駅チカでアクセス抜群
ひとつひとつの天ぷらが大きい「天丼(並)」
3. ごま油で揚げる天ぷら「大黒家天麩羅」
大黒家は東京メトロ銀座線 浅草駅から徒歩4分、伝法院通にある天ぷら屋です。明治20年から創業していて、かつてはそば屋として天ぷらをふるまっていました。2021年7月現在では4代目となる店主がお店を営んでおり、昔から続いている伝統的な味を守っている老舗です。
今回足を運んだのは本店でしたが、浅草中央通りを挟んで向かい側に別館があります。店内はすべてテーブル席。おひとり様でもゆったりと食事をとることができますよ。
天丼
大黒家でおすすめのランチは天丼。大黒家の天ぷらの特徴は、ごま油を使って揚げていることです。そのため衣がきつね色をしています。またタレは他店の天丼に比べて少し辛めで、ついごはんを口に運びたくなるような味わい。ごま油のコクとも相まって、濃厚な味わいを楽しめます。
天ぷらはえび、きす、小えびのかき揚げがのっていますよ。きすはやわらかく、ごま油のコクと天つゆの甘みがよくマッチしていました。
おすすめポイント
伝統的な味を守る天ぷら専門店
ごま油使用の「天丼」は食欲をそそるビジュアル
4. 常連に愛される店「酒冨士」
酒冨士は浅草駅から徒歩4分、雷門商店街の大通りに位置しているお店です。海鮮料理や丼ものをいただくお食事どころとしても、居酒屋としても知られています。
老舗の店内はカウンター席とテーブル席があり、おひとり様でも家族連れでも利用が可能。利用客のなかには常連さんもいて、店主とそのご家族が親しげに会話をする和やかな雰囲気が漂っていました。
天丼
酒冨士の天丼は海鮮と野菜がのっているオーソドックスな天丼でありながら、こだわりが感じられるひと品です。天ぷらの衣は少なめで、素材の存在感があります。特に2尾のっているえび天は比較的大ぶりで、ぷりっとした食感。
そして野菜の天ぷらが、ピーマン、なす、かぼちゃと3種類あり、えびやきすの天ぷらに引けを取らないおいしさです。特にピーマンの天ぷらはほどよく食感が残っていて、ほんのりとした苦味さえ感じられます。
おすすめポイント
雷門商店街大通りの好立地
衣少なめの「天丼」は女性にもおすすめ
5. 100年以上続く味「千束いせや」
千束(せんぞく)いせやは入谷駅から徒歩6分、浅草駅から徒歩13分。金美館通りに続く商店街にある天ぷら屋さんです。提灯が目印になり、昔ながらの懐かしい風貌で、ご家族で経営されています。
店内に入るとカウンター席があり、おひとり様で来店するのにぴったり。また、お店の奥にはテーブル席と座敷があり、3~4名での来店も可能です。日によってはサービスで揚げ玉をもらえることも。
天丼
千束いせやで昼食をいただくなら、ランチサービスの天丼がおすすめです。比較的リーズナブルでありながら、100年以上続くおいしさをいただけます。天丼のつゆは毎日継ぎ足しで、ほんのりと甘く奥深い味わい。角がないやさしい味なので、食材の味が引き立ちます。衣はしっかりめですが、決して胃もたれがない抜群のバランス。
天丼にのっているのはスナップえんどう、えび、いか、きすの天ぷらです。いかは細かく刻まれているので食べやすくなっています。
おすすめポイント
好みの食材の天丼を注文できる
ランチタイムが安い「天丼」
6. 人気店がリニューアルしてカジュアルに「天麩羅バル 秋光」
天麩羅バル 秋光(あきみつ)は銀座線浅草駅から徒歩5分のところにあるお店です。かつて天丼屋さんとして人気を誇っていた「下町天丼 秋光」が、バル形式の天ぷら屋として開店しました。
店内は履き物を脱いで上がるスタイル。1階はカウンターとなっていて、厨房から天ぷらを揚げる音が聞こえてきます。2階席はテーブルとなっているので、複数人で来店しても大丈夫です。店内はBGMがかかっていて、カジュアルに入店することができます。
野菜天丼
天麩羅バル 秋光でランチをいただくなら、野菜天丼がおすすめです。つゆは醤油の塩気が効いていながら、ほんのりと甘さを感じられます。そして天ぷらはしいたけ、ししとうがらし、はじかみしょうが、かぼちゃ、なすの5種類。特にはじかみしょうがの天ぷらは珍しく、しょうが独特の清涼感を味わえますよ。
そしてランチには味噌汁がついてきて、三つ葉の風味でさっぱりといただくことができます。天丼の王道はえび天ですが、海鮮に飽きてしまった方はぜひ注文してみてください。
おすすめポイント
浅草の希少な天麩羅バル
野菜をたくさん食べたいときに一石二鳥「野菜天丼」
7. 名店として知られるそば屋「並木藪蕎麦」
並木藪蕎麦は都営地下鉄浅草線・東京メトロ銀座線 浅草駅から徒歩2分のところにある、大正2年から創業をしている老舗のそば屋です。食べログが開催しているジャンルごとの名店を決める「百名店」にも選ばれていて、老舗のなかでも名店中の名店として知られています。
店内には座敷とテーブル席があり、空いているときであれば好きな方を選べます。そのため、カウンターのような狭い席が苦手という場合でも安心して入店できますよ。
天ざるそば
並木藪蕎麦で天ぷらをいただけるメニューは、「天ぷらそば」と「天ざるそば」です。天ざるそばは、ししとうがらしの天ぷらと小ぶりのえびの天ぷら4尾がセットになっています。そばは比較的白く、ひんやりと冷たくてつるっといただけますよ。
そばつゆは温かく、濃いめの味付け。少し甘みが効いていて、そばにはもちろん、天ぷらにもあう味わいです。そして量が多すぎないため、女性の方でも安心して注文いただけます。
おすすめポイント
食べログ そば EAST 百名店の常連店
女性も食べやすい「天ざるそば」がおすすめ
8. 天ぷらに力を入れるそば屋「尾張屋 本店」
尾張屋は東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線 浅草駅から徒歩4分のところにあるそば屋です。今回足を運んだのは雷門通りにある本店で、仲見世通り徒歩5分ほど離れたところには支店があります。
尾張屋は天ぷらそばが有名で、季節によって油の種類を変えるというこだわりも。そば屋でありながら天ぷらにも力を入れている名店です。店内はテーブル席が並んでいて、落ち着いた雰囲気でした。
天せいろ
天せいろは、ざるそばにえびの天ぷらがついているメニューです。そばは白さが特徴のさらしなそばで、噛むとほどよい弾力が感じられました。
そしてめんつゆは甘辛く、濃いめの味付けになっているため、少しつけただけでしっかりと甘辛さがそばに絡みます。天ぷらは分厚目の衣になっているので、ボリューミーに感じられますよ。そばとの相性も良く、さっぱりといただけます。
おすすめポイント
天ぷらそばで有名なそば屋
そのままでもおいしいそばにえび天がセット「天せいろ」
9. ゆでたてのおいしいうどんをいただける「叶屋」
叶屋(かのうや)は、雷門をくぐり仲見世商店街の奥にあるうどん屋で、食べログ主催の名店を決めるイベント、百名店 2020年に選ばれている人気店です。
叶屋のうどんはゆでおきではなく、注文ごとにゆでて提供されます。そのため、コシが強いでき立てのうどんをいただくことができますよ。1階はカウンターとテーブル席があり、複数人で来客した際は2階席に案内してくれます。
天ざるうどん
天ざるうどんの麺はひんやりと冷たく、コシが強くてもちもちとした食感です。ひと口すするとうどんの旨味のあとに、ほんのりと刻み海苔の風味が広がります。めんつゆは甘く、あとからダシが効いてくる味付け。
そして天ぷらはえび(2尾)、まいたけ、スナップえんどうの3種類です。衣は白くてやや厚め。めんつゆにつけても、卓上にある塩で食べてもおいしくいただけました。
おすすめポイント
仲見世商店街すぐの有名うどん屋
コシが強いうどんも食べたいときに最適「天ざるうどん」
10. 160年に渡る稲庭うどんのお店「佐藤養助 浅草店」
佐藤養助(さとうようすけ)浅草店は東京メトロ銀座線 浅草駅より徒歩3分のところにあるうどん屋で、秋田県、関東、福岡県で展開されていています。稲庭うどんが名物で、160年に渡る手延べ製法が守られてきました。
店内はテーブル席となっていて、飲み物はお冷やと温かい緑茶を選べます。浅草にはいかにも老舗という雰囲気が漂うお店が多いなか、佐藤養助 浅草店は比較的カジュアルに入店できるお店でした。
天せいろ醤油
天せいろ醤油は冷たい稲庭うどんに天ぷら4種類がセットになっているメニューです。稲庭うどんはしっかりと冷やされていて、細麺でありながらコシがありました。めんつゆは醤油ベースでほんのりと甘く、麺に絡みます。
そして天ぷらはなす、まいたけ、きす、えび(2本)のセットで、野菜と魚介類のバランスがいい。衣はサクサクで、心地よい歯ごたえに箸が止まりません。天つゆは温かくダシがよく効いていて、天ぷらを最後までさっぱりといただくことができました。
おすすめポイント
浅草で稲庭うどんが堪能できる
醤油ベースの天つゆが絶妙「天せいろ醤油」
浅草でランチなら天ぷら!
浅草の天ぷら屋はもちろん、そば屋やうどん屋でもおいしい天ぷらをいただくことができます。天ぷらは値段が高いイメージのある料理ですが、この記事でご紹介したのはランチメニューがリーズナブルだったり、時間帯を問わず安かったりするお店ばかりでした。
そして老舗のお店が多く、名店ぞろいのラインアップとなっています。気になる天ぷらメニューがありましたら、ぜひ浅草へランチを食べに足を運んでみてはいかがでしょうか。
※ 記事の内容は、公開時点の情報です。記事公開後、メニュー内容や価格、店舗情報に変更がある場合があります。来店の際は、事前に店舗にご確認いただくようお願いします。
ライター:kkk_ooo