現役のだんじりに会える!住吉の『東灘だんじりミュージアム』がいよいよオープン 神戸市
江戸時代から続く“東灘のだんじり文化”を未来につなぎたいという想いで作られた『東灘だんじりミュージアム』(神戸市東灘区)が11月30日にオープンします。
場所はJR住吉駅から徒歩約5分。住吉宮町7丁目にある本住吉神社の西側で、5年前に閉園した神戸市立住吉幼稚園の跡地が利用されています。だんじりの展示スペースを含む4つのゾーンからなる同館の内部を、一足お先に見せていただいたのでさっそく紹介します。
だんじりにまつわるモチーフが描かれたエントランスを抜けると、まずは「出会う」ゾーン。
吹き抜けのスペースでだんじりの実物展示と、東灘区全32台の壁面グラフィックが観られます。引退した住之江区のだんじり(常設)と、現役のだんじり3台が展示。現役のだんじりが観られるのは日本で同館だけなんだそう!
5月までは茶屋・西町・北畑区のものが展示され、その後、半年に1度のペースで入れ替わります。地区ごとに大きさやデザインが違うので、是非見比べてみて。
次は「体感する」ゾーン。全方位をスクリーンに囲まれた「だんじり360°シアター」で、実物のだんじりに乗り、8分の宮入り映像を見ます。
「とばせ」「もどせ」と出入りする場面はとてもリアル!子どもから大人まで、その没入感を楽しむことができます。
「学ぶ」ゾーンでは、東灘だんじりの5地区の氏神神社や、だんじりの製作工程、祭事に使用する道具など、だんじりにまつわる様々な知識を学ぶことができます。
江戸後期~明治初期に実際に使われていた繊細な彫り装飾やコマ、豪華な飾り幕も展示。”坂の街”神戸のだんじりは、コマに特徴があるそうですよ!
明治時代の宮入りを表現したレゴ®作品は、レゴ®社と提携し特注したブロックで、レゴ®認定プロビルダーの三井淳平氏に制作を依頼したもの。
細部に至るまで精巧に作られており、当時の熱気が伝わってくるよう!
2階に上がる階段には、だんじりの起源から戦争や震災を乗り越えてきた歩みの展示も。
2階の「楽しむ」ゾーンでは、「宮入映像」「はっぴ着せ替え」「太鼓体験」「だんじりくん撮影」といった、遊びながらだんじりを体験できる、4種類のデジタルコンテンツが用意されています。今後、様々なワークショップも実施予定だそう。
隣には「防音室」を2部屋備え、実際のだんじり前のお囃子練習にも活用できます。
展望スペースからもだんじりを眺めることができます。普段見られない角度のだんじりを楽しんだら、1階ミュージアムショップへ。だんじりグッズやお土産の購入ができます。
館内4か所でスタンプラリーも実施。東灘だんじりのキャラクター「だんじりくん」と「だんじり曳行イラスト」の2種類から選び、順に重ね押しをすると完成しますよ。
館長の住吉学園・竹田理事長は「東灘区が震災からの復興が早かったのはだんじりの団結おかげ。情操教育の賜物だと強く感じる」と言います。だんじり文化を大切に未来へつなぐ、地域愛を感じる場所でした。
場所
東灘だんじりミュージアム
(神戸市東灘区住吉宮町7丁目2-17)
営業時間
10:00~16:00
休館日
火曜日、年末年始
入館料
一般 600円
こども(小学生)300円
未就学児 無料
※小学生以下は保護者同伴
※学校関係の来場は入館料無料(要問合)
駐車場
コインパーキング28台完備
問合せ
078-262-1111