神戸・三宮の真ん中に“変わらない味”あり。昭和39年創業『万里』の魅力とは? 神戸市
JR三ノ宮駅の目の前のビルの中に創業61年を迎える老舗中華料理屋『中華料理 万里』(神戸市中央区)を発見し、取材へ行ってきました!
神戸っ子にとってはおなじみ『にしむら珈琲店』の三宮店と同じビルに入っており、駅からは目と鼻の先の好立地。
北側入口と三ノ宮駅側(ビルの南側)のどちらからでも入店することができます。
『万里』の歴史は、遡ること昭和39年。東京オリンピックの年にこの場所で営業を開始して以来、半世紀以上にわたり変わらぬ味を提供し続けてきました。現在は二代目が店を切り盛りし、三代目となる息子さんも店に立つ。まさに家族で守る、地域に根ざした知る人ぞ知る中華の名店です。
店内には、創業当時の暖簾がそのまま残されており、重ねてきた歴史の重みと、老舗の誇りを感じさせられます。
店に足を踏み入れた瞬間に感じる、“どこか懐かしい温かさ”もまた、この店が愛され続ける理由のひとつです。
広々した空間でテーブル席が充実していますが、特にを引くのが、中華料理屋ならではの円卓。最大10名まで座れる作りになっており、家族や友人同士で食事を囲むのに最適!中央には回転台が設けられており、料理を皆でシェアしながら食事が楽しめる仕様です。
今回は、平日も土曜日も同じ内容で楽しめる、ランチメニューをいただくことに♪「看板メニューの“味噌だれ餃子”も食べてみたいんです」と店主に相談してみると、「スタミナ定食」をおすすめしていただきました。
同店のランチで圧倒的な支持を集めているのが、こちらのスタミナ定食!主役は、ボリュームたっぷりのニラレバ炒め。そして選べる餃子にご飯にスープもセットになって栄養もボリュームもいうことなし。これだけ盛りだくさんの内容で、価格はなんと980円なんです。
ボリュームたっぷりのニラレバ炒め。しっとり柔らかく仕上げられたレバーに、シャキシャキのニラやもやし、椎茸などの野菜がたっぷりと絡みます。レバーは丁寧に下処理されているため、特有のクセや匂いがないのが印象的!
シャキシャキの野菜に、ご飯が進む味付けがたまりません。
看板メニューの「味噌だれ餃子」は、見た目は一見シンプルな中華餃子ですが、その最大の特徴は「味噌ダレ」でいただくという神戸ならではのスタイル。
同店の味噌だれは、調味料をすでにブレンドした状態で提供されるので、お客は混ぜる手間なく、そのまま餃子に絡めていただくだけ。味噌と聞くとドロリとした重たいイメージがあるかもしれないが、ここのタレはさらりとした口当たりで、ピリッとした辛味とコク深さが絶妙。餃子の皮にタレが軽やかに絡み、食欲を刺激します。
神戸・三宮という都会の真ん中に、こんなにも優しく、懐かしく、そして“変わらずに在り続けてくれる場所”があることに驚きの一日でした。またすぐに暖簾をくぐりたくなる、そんな居心地のいいお店です。
場所
中華料理 万里
(神戸市中央区琴ノ緒町5丁目3-5 1階)
営業時間
11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日
日曜日
※GW・お正月・お盆は変動する可能性があります