「夏の雨はシーバス釣りのチャンス!」狙うべきタイミングと場所を解説
今年の夏も全国的に酷暑だ。海や河川の水温も上がり、魚にとっても決して過ごしやすい環境ではないはずだ。そんな中、状況を好転させてくれるかもしれないのが「雨」だ。夏の雨後のシーバス釣りのポイントを紹介しよう。
夏の~初秋のシーバス釣り
夏のシーバスは場合によっては難易度が上がる。本来は人間側に有利な立ち位置である河川が場所によっては高水温になりすぎたり、赤潮が発生したりして魚が抜けてしまう事がある。特に今年は猛暑日が続き、福岡の博多湾では海面温度が30度を超える程であった。これでは魚にやる気が出なくても仕方がない。人間側もやる気を削がれる暑さだ。
また、夜になってもシャローエリアは昼間に太陽光により海底が温められて放射熱を帯び、ずっと水がぬるいままと言うことも多い。
夏は雨後がチャンス
これだけ連日暑い中で降る雨は恵の雨になってくれる事が多い。雨の影響を受けやすいのは河川筋だ。周辺から冷たい雨水が流れ込む事で水温はぐっと下がり、増えた水量によってベイトが流されやすくなる事でへばっていたシーバスたちにも元気が戻る。
また、降水量にもよるが赤潮やターンオーバーなどで水質が悪化していた状況を回復してくれることもある。マイナス状況を好転させてくれる可能性があるので、ずっと釣れない状況が続いていたとしたら雨後はチェックすべきタイミングだ。基本的に夏の雨は釣り人にとってプラス要素になってくれやすい。
雨によるマイナス
恵の雨になりやすい夏の降雨だがもちろん良いことばっかりではない。長時間の大雨の場合は枯れ草等の浮遊ゴミが延々と流れてきて釣りにならなくなるケースが度々ある。特に夏時期は草刈りシーズンでもあるので、上流側で草刈りをしていると浮遊ゴミがとても多くなる。
また、雨が連日降りすぎてしまうと過度な濁りにつながりいわゆるカフェオレ状態になってしまう。カフェオレ状態の水質でもまったく釣れないわけではないが攻め方を工夫しなくてはいけない。
狙い目とタイミング
個人的にとってありがたい雨は、下潮直前にそれなりにしっかりと降った夕立である。
河川筋では少しだけ水量が増えたかな?くらいの雨量がちょうどよく濁りももたらしてくれるし、浮遊ゴミもそれほど多くない。
降りすぎてしまった場合は、それなりに対策が必要である。浮遊ゴミが多い場合は正直どうしようもないので流下を待つか場所を変える他ないだろう。
強い濁りが入った場合は、なるべく水深の浅いポイントを選定する。シーバスに少しでも気づいてもらいやすくするためだ。また、夏の雨後はトッププラグへ高反応を示す場合もあるのでペンシルなど準備しておくと良いだろう。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>