高さ16mの雪壁! 全線開通の立山黒部アルペンルートで味わいたい【室堂グルメ】雲上で富山づくしのホタルイカそば、牛すじ丼
2025年4月15日、立山黒部アルペンルートが全線開通しました。
富山の立山駅と長野の扇沢駅とをつなぐ37.2kmのルートは、3000m級の山々が連なる北アルプスをケーブルカーやトンネル内の電気バスで横断し、最大高低差が約2000mに迫る世界有数の山岳観光スポットです。
近年増えつつある訪日外国人観光客の影響で、アルペンルートにも国内外から多くの人が訪れます。
特に開通直後のこの時期は、10mを超える雪の壁が見られるとあって、台湾や南アジアなど雪が降らない地域から多くの観光客が押し寄せます。
そんな立山黒部アルペンルート内で標高がもっとも高いのが、室堂ターミナル。
立山高原バスと立山トンネル電気バスの乗り継ぎ駅で、雄山山頂への登山口やみくりが池などの周辺散策の拠点でもあり、ターミナルにあるホテル立山は日本一標高の高いホテルとしても知られます。
そんな雲上の世界が広がるアルペンルートの室堂ターミナルで、絶景とともに楽しみたい立山グルメを紹介します。
2025年の雪壁は高さ16m!
日本海の上空で湿気をたっぷりと含んだ空気が北アルプスにぶつかって上昇気流となるため、世界有数の豪雪地帯として知られる立山。まさにその山中を貫くアルペンルートは冬の間は閉鎖されますが、春の開通に向けて除雪され、開通直後のこの時期は車線分すれすれ、両側から迫りくるかのような雪の壁が見ものです。
ルートの中で例年、もっとも壁の高さが高くなるのが、室堂ターミナルから少し下ったところにある「大谷」。5階や6階建てのビルに相当する高さの雪の間を縫うように高原バスが走りますが、この時期だけ特別に歩いて雪の壁を間近で楽しむことができます。
2025年の雪の壁の高さは、16m。
と聞いてもイマイチ、ピンときませんよね? では、身長160cmの大人が10人分、縦に並んでいるのをイメージしてみると、どうでしょうか。
実際に見る雪の壁は、写真や映像で見るよりもはるかに高く、圧倒されます。
晴れて天候のよい時には、青い空と雪の壁のコントラストが一層際立って美しく見えます。
春から夏に移るにしたがって雪もだんだんと溶けていき、壁の高さも低くなっていきますが、2025年は積雪が多いため6月下旬ごろまで楽しめる見込みだそう。
防寒対策の防止やウェア、強い照り返し対策のサングラスなど、しっかり装備をして満喫してください。
▼立山黒部アルペンルート 詳しい2025年の情報はコチラ!▼
標高2450m 立山散策の拠点「室堂ターミナル」
富山県側の立山駅からケーブルカー、高原バスと乗り継いで約1時間、2450mにあるのが室堂ターミナルです。
アルペンルートでもっとも標高が高いところにある施設で、2024シーズンまでは“日本一高い鉄道駅”としても知られていましたが、立山トンネル内の運行がトロリーバスから電気バスへと置き変わったことで鉄道駅ではなくなりました。
▼立山トンネルトロリーバスについて詳しくはコチラ!▼
残念ながら日本一高い鉄道駅ではなくなりましたが、“日本一高いホテル”としてリゾートホテル「ホテル立山」を併設し、ターミナル内には売店やルート内最大規模のレストランなどを完備。
主峰となる雄山への登山やみくりが池、地獄谷、雷鳥沢キャンプ場周辺などの散策の玄関口としてもシーズンを通して多くの客が訪れます。
登山や散策の疲れを癒す
室堂ターミナルのあったかグルメ
そんな室堂ターミナルを訪れたら味わってほしいのが、室堂グルメ。
標高2500mの雲上では、目の前に広がる大自然のパノラマを眺めながらあたたかいコーヒーを飲むだけで極上のグルメ。普段とはひと味もふた味も違うものになります。
乗り換えなどで時間がない人でも楽しめるスナックやソフトクリーム、ホテル立山のシェフが手掛ける特製カレーなど、室堂ならではの味を楽しめます。
あったかい出汁で冷えた身体も生き返る 名物「立山そば」
ターミナルの1階、高原バスのホームから立山トンネル電気バスのホームへと向かう改札のそばにあるのが「立山そば」。
あたたかい湯気と出汁の香りに誘われ、多くの観光客が足を休めて食事を楽しむ名物スポットです。
この時期のオススメは、旬のほたるいかをかき揚げにした「かき揚げそば」です。
ぷりっとしたホタルイカの旨みが、かき揚げの油や野菜の甘みと合わさって、口の中は幸せでいっぱい。
まだまだ寒いこの時期の室堂では、冷えた身体をやさしくあたためてくれ、精神的にもしっかりエネルギーをチャージしてくれます。
コーヒーショップで注目 「富山ブラック牛すじ丼」
ソフトクリームやおでんなど、ファストフードが中心のコーヒーショップで人気なのが「富山ブラック牛すじ丼」。
こちらは、隣接するホテル立山のシェフが考案したメニューで、2025シーズンも開通早々から注目され、大人気なんだとか。
富山ブラックラーメンをイメージして、しっかりした塩味で味付け。ゴロッとした大ぶりの牛すじがトロトロに柔らかく煮込まれ、ごはんが進みます。スタミナたっぷりで、散策や移動で疲れた身体をばっちり回復させてくれそう。
このほか、室堂ターミナルにはお土産コーナーや屋上展望台など見どころがたくさん。
富山づくしのメニューと絶景、両方をぜひ楽しんでみてください!
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2025年4月22日放送
記事編集:nan-nan編集部
【立山黒部アルペンルート 室堂ターミナル】
住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺