B3徳島ガンバロウズの聖地「アスティとくしま」での山口パッツファイブ戦! 連敗ストップのカギを握るのは得点力!【バスケ/Bリーグ】
徳島ガンバロウズがB3に参入した聖地「アスティとくしま」で迎える山口パッツファイブ戦!
11月2日、3日「アスティとくしま」で徳島ガンバロウズが山口パッツファイブを迎えて試合が開催された。この「アスティとくしま」は徳島ガンバロウズがB3に参入してはじめて試合が行われた場所で、いわば聖地。負けられない試合として、徳島県内からブースターが集結し、会場は熱い応援に包まれた。
11月2日GAME1、徳島ガンバロウズのスターティングファイブは♯0 クリストファー・オリビエ選手、♯2塚本雄貴選手、♯8 ジャワラ・ジョゼフ選手、♯24 大﨑翔太選手、♯27 エヴァン・マックスウェル選手。ここまで10戦を消化して5連勝スタートの後の5連敗で迎えた今節、徳島ガンバロウズとしてはどうしても負けられない試合である。
チームの主力であり得点源でもある♯1 ジェレミー・コームズ選手、♯4 テイブリオン・ドーソン選手、♯5 ケドリック・ストックマン・ジュニア選手がケガで離脱を余儀なくされている苦しいチーム事情の中、緊急加入した♯0 クリストファー・オリビエ選手がどこまでチームにはまることができるか? 会場につめかけたブースター2906名の見守る中、18:00にティップオフ。
開始早々、♯0 クリストファー・オリビエ選手の連続シュートで幸先のよいスタートの徳島ガンバロウズ。しかし山口パッツファイブの固いディフェンスに阻まれ、ゴール下で自由にボールを持たせてもらえない。仕方なく外からシュートを打つがなかな決まらず徐々にリードを奪われ、第1Qは13-18で終了する。
第2Qに入っても決め手に欠ける徳島ガンバロウズであったが、山口パッツファイブのファウルで得たフリースローで効率よく加点、キャプテン塚本雄貴選手のスリーポイントで遂に29-28と逆転に成功する。しかし相変わらずオフェンスが嚙み合わないまま再逆転を許し、第2Qが終わってみれば36-41。
まだ加入したばかりのクリストファー・オリビエ選手が、チーム内で機能しきってない印象を受ける。また山口パッツファイブのディフェンスも固く、徳島ガンバロウズとしてはもどかしい時間帯が続く。
しかし後半、3Qに入りチーム全体の動きが変わる。クリストファー・オリビエ選手に加えエヴァン・マックスウェル選手がゴール下で体を張り、インサイドで得点を量産しはじめる。
ゴール下でボールを受け、振り向きざまのシュートや、インサイドへのカットインが機能し、リバウンドも取れるようになっていく。66-59で第3Qを終了。
第4Qに入っても徳島ガンバロウズのオフェンスが好調で、山口パッツファイブのファウルがかさみはじめる。そのまま流れが変わることはなく試合は終了。
最終スコアは95-84。連敗中は60点代だった得点が95まで伸び、久しぶりにうっぷんを晴らすようなオフェンスであった。山口パッツファイブはファウルが重なり、♯8 末廣力久選手、♯9 重冨友希選手、♯32 吉川治耀選手がファイブファウルで退場する事態となり、後半はディフェンスが思うように機能しなかった。
徳島ガンバロウズ、チームの最多得点はクリストファー・オリビエ選手の25点、次いでエヴァン・マックスウェル選手の22点。キャプテンの塚本雄貴選手が9アシストの活躍であった。
試合後、デマーカス・ベリーHC(ヘッドコーチ)は「会場で熱い声援を贈ってくれたファンのおかげで連敗をストップすることができました。今シーズン、ここまでケガ人が多いけれど頑張ってくれた。これ以上、自慢できる選手はいない」とコメント。また「コーチとして選手が活躍できる場をつくっていきたい。それがコーチの役割」と述べ「エヴァン・マックスウェル選手がこの試合で成長を見せてくれたのが大きい」と語った。
この試合のヒーローに選ばれたのはクリストファー・オリビエ選手と塚本雄貴選手の二人。クリストファー・オリビエ選手は「僕たちは強い。練習をハードにして連勝が続くよう頑張る」と述べ、「ファンにどんなプレーを見せたいか?」との問いには、「負けん気の強さがウリなので、そこを見てほしい」とコメントした。
もうひとりのヒーロー塚本雄貴選手は「連敗している中、選手のなかでは負けられない試合だった。3千人のファンの応援があったから勝てた」と試合会場のブースターに感謝を述べた。そして「コーチ(デマーカス・ベリーHC)が言っていた“プレーオフのゲームをしよう”を実践できたと思う。明日はより激しい戦いになるがしっかりコートに立ちたい」と力強い決意を述べた。
写真・徳島ガンバロウズ提供