【たい焼きの“天然”って何?】「そんな違いが?」「今まで知らずに食べてた…」冬にこそ知りたいあったか豆知識
天然もの
天然もの(一本焼き/一丁焼き)とは?
1匹ずつ丁寧に焼き上げる、職人の技が光る昔ながらのたい焼き。
天然もののたい焼きは、手間をかけるからこそ生まれる繊細な味わいが魅力です。
◎ 特徴
鉄製の**「一丁焼き」型**(一本焼き)を使い、職人が火力を調整しながら1匹ずつ手焼きします。
時間も手間もかかりますが、その分だけ味わいに深みと個性が出ます。
外はパリッ、中はしっとりとした繊細な食感。
皮が薄く香ばしいタイプのお店が多く、“一期一会”のような仕上がりが楽しめます。
◎ 楽しみ方
一本焼きのお店は全国的にも数が少なく、見つけられたらちょっとした幸運。
1匹ずつ焼き上げるからこそ生まれる、焼きムラや色合いの違いも“表情”として味わえます。
職人の技術と情熱がそのまま形になったたい焼きで、特別感のある一品です。
養殖もの
養殖もの(連式焼き)とは?
一度にたくさん焼ける、安定感のある現代の定番たい焼き。
養殖もののたい焼きは、効率的でまとまったおいしさを届けてくれるスタイルです。
◎ 特徴
「連式(れんしき)焼き」と呼ばれる量産用の鉄板を使い、6匹前後をまとめて焼き上げます。
皮はふっくらとして厚みが均一で、全国のチェーン店や屋台でよく見かけるタイプです。
どのお店で食べても味のブレが少なく、手軽に楽しめるのが魅力。
ふんわりした皮の甘みとあんの一体感が出やすく、“王道のたい焼き”として親しまれています。
◎ 楽しみ方
熱がこもりやすい焼き方のため、皮がしっとり厚めになりやすく、お店ごとの工夫が出るタイプです。
あんの甘さや生地の厚みで個性が分かれ、食べ比べをすると意外な違いに気づけます。
天然と養殖、どっちがおいしいの?
これはもう、完全にあなたの“好み”で決まります。
香ばしくて軽い皮が好きな人は… → 天然もの
1匹ずつ焼くので火の通りが均一で、表面はパリッ、中はじんわり。
職人さんが一枚ずつ焼き上げる“レア感”も魅力です。
焼きムラやカリッとした部分など、手作りならではの表情が楽しめます。
ふわっと厚めの皮が好きな人は… → 養殖もの
熱がこもりやすい構造のため、生地がふっくら仕上がります。
皮そのものの甘みが引き立ち、食べごたえもしっかり。
しっとり厚めの皮とあんの組み合わせは、“一つで満足”という仕上がりです。
まったく別物のようでいて、どちらもたい焼きの正解。
気分や食感の好みで選ぶのが一番です。
まとめ
・「天然」「養殖」という呼び名はたい焼きファンから広まった俗称
・法律や食品基準による分類ではない
・ただし業界でも普通に通じるほど一般化
・「一丁焼き=天然もの」と覚えるとわかりやすい