【グルメ検証】けっこう違う!吉野家・すき屋・やよい軒の「牛すき&すき焼き鍋」徹底的に食べ比べてみたよ
寒さが厳しい季節になってきました。寒い日に食べたくなるのは、やっぱり鍋。飲食店各店でも季節限定の鍋メニューが並ぶようになりました。
【全写真】見た目も違う!「3チェーンの牛鍋&すき焼き鍋」食べ比べてみた(画像あり)
今回は牛丼チェーン店やファミリーレストランの冬の定番メニュー、すき焼き鍋を3種食べ比べ、それぞれの魅力や美味しさ、コスパなどを徹底的にレビューします!
【吉野家】牛すき鍋膳:883円(税込)
まず紹介するのは、香り引き立つ特製すきやきのたれで煮込んだ大判の牛肉と野菜を食べられる吉野家の牛すき鍋膳。
具材は大判の牛すきやき肉と白菜、ねぎ、豆苗、人参、絹豆腐、きしめん。これに加えて玉子とご飯が御膳仕立てで提供されます。1,000円以下でこのボリューム、魅力的すぎますね。鮮やかな緑色の豆苗がなんとも見た目にインパクトがあります。
牛すき鍋膳はご飯が入った容器が丼サイズで、牛すき鍋容器の下にあるので、味変で丼にして食べるのも良さそうですね。
ちなみに容器はレンジ対応なので、持って帰る際に冷めてしまっても温め直すことができます。
【吉野家 牛すき鍋膳】それでは早速いただきましょう
蓋を開けると割り下の香が部屋に漂います。匂いだけでもうお腹空いてきちゃいますね。早速いただいちゃいましょう!
発売日:10月17日(水)
終売日:未定
昆布とかつお節の旨味と牛肉の脂の甘みの相性が最高すぎ
早速お肉と野菜をつまんで生卵に浸してから頬張ると、口の中に甘めの割り下の味がふわっと広がり、一口目から幸福感が楽しめます。昆布とかつお節の旨味に甘めの割り下の味付けがよく合い、大判の牛肉は脂の旨みに負けていません。
食べ応えのある牛肉ですが、シャキシャキ食感の玉ねぎの食感と甘みと食感が良いアクセントになっています。
幅広でつるっとしたきしめんのコシはやや弱めですが、その分甘めの割り下がよく絡んで一口ごとに旨みが広がります。お肉、お野菜、きしめんと素敵なループが心地よく、時折ご飯の上に乗せて食べたりと、飽きずにどんどん食べられちゃいます。
アクセントの豆苗の風味が意外と強く、鍋全体に爽やかな青い香りをプラス。野菜がたっぷり取れるのが嬉しいですね。脂の甘さ・割り下・野菜の香りが一体になり、やさしくも満足度の高い味わいがたまりません。
締めは丼にしていただきましょう
ある程度食べ進めたら、牛すき鍋と生卵をご飯の上にかけて丼にして食べるのもいいですね。こういう食べ方を推奨するためのこの容器設計なんでしょうか。
ご飯に割り下と生卵がよく絡み、もりもり美味しく最後まで食べられちゃいます。
全体的に野菜の風味が強く、食感もシャキッとしている牛すき鍋膳。1,000円以下でこの満足度は反則ですね。甘めで出汁の風味のする割り下や野菜たっぷりが好きな人におすすめの一品です。
【すき家】牛すき鍋定食弁当:930円(税込)
続いて紹介するのは、すき家の牛すき鍋定食弁当。すき家は毎年この季節に鍋商品を販売しており、今年は牛すき鍋定食が提供されることとなりました。
牛肉の他に白菜や白滝、うどんなど具だくさんの内容。玉子とご飯まで付いた贅沢な定食弁当は、アルミ鍋入りなので自宅で火にかければできたての熱々を味わえます。
早速、割り下をアルミ鍋に入れて火にかけます。割り下が鍋に焦げ付きながらじゅうじゅうと温められるニオイがたまりません。
テイクアウトであっつあつのお弁当が食べられるって幸福度高いんですよね。それでは早速いただきましょう。
発売日:10月28日
終売日:未定
口の中に広がる牛肉と割り下の旨み
【すき家 牛すき鍋定食弁当】付属の割り下をアルミ鍋に入れてコンロで温めていただきます
早速牛肉を生卵に浸してパクリと一口。割り下の甘さは控えめで、少ししょっぱめの味付けな分、生卵との相性がマル。
割り下と生卵と一緒に味わう牛肉の旨みが最高で、柔らかい食感に焼いたような香ばしさがふわっと立ち上るのが印象的です。
うどんは吉野家のきしめんよりコシが強めで、割り下と肉の旨みがしっかり絡み、箸が止まらない仕上がりに。
野菜はしっかり煮込まれており、割り下がしっかり染み込んでいてこれまた美味しい。牛肉と一緒に食べるとそれぞれの味わいがお互いの美味しさを引き立ててくれています。
しょっぱめの割り下がご飯に合う
すき家の牛すき鍋定食は、割り下がややしょっぱめでキレのある味わいなので、この割り下と生卵を絡めた牛肉をご飯にのせれば、しょっぱさと生卵のまろやかさ、牛肉の甘さが絶妙に混ざって無限に食べられる美味しさになります。
ご飯と牛肉を口に運ぶ手が止まりません。しょっぱめ割り下好きの皆さん、ぜひすき家の牛すき鍋定食弁当を食べて、ご飯とのハーモニーを楽しんでください。
【やよい軒】すき焼き ごはん・生たまご付:1,040円(税込)
最後に紹介するのは、やよい軒の冬の定番メニューであるすき焼き。
牛肉、白菜、豆腐、しらたき、うどんと豊富な具材が、やよい軒特製のすき焼きたれで煮込まれており、ご飯と生たまごがついてきます。
吉野家やすき家に比べてお値段が張りますが、その分量が多め(特にご飯)。お味の方も気になるので、早速食べてみましょう。
発売日:11月5日
終売日:未定
やよい軒特製のたれが染み込んだ具材が美味しい
【やよい軒 すき焼き ごはん・生たまご付】見てください、この割り下がしっかり染み込んだ白滝
やよい軒の割り下は、お出汁なしのしっかり濃いめの甘じょっぱい味付け。お肉にも豆腐にもうどんにも白滝にもしっかり味が染み込んでいます。見てください、この割り下がしっかり染み込んだ白滝を。
牛肉から食べようと思っていたのにあまりに見事なので、まずは白滝から食べてみたら期待を裏切らない美味しさ。家族ですき焼きを食べている時の終盤の煮詰まった具材の味わいを序盤で楽しめるなんて、いいですね。
うどんにもしっかり味が染み込んでいるので、生卵を絡めて食べるともう本当に美味しい。味染み染みのすき焼きが好きな筆者にはたまらない味わいです。
牛肉とご飯の相性が良すぎ
やよい軒のすき焼きは吉野家・すき家に比べて特にご飯がボリューミーなんですが、これは濃いめの割り下が染み込んだ牛肉を美味しく食べるための量だったんだ!と感動するほど、ご飯と生卵に絡めた牛肉との相性がいいんです。
こんなに食べ切れるかな、と心配していた筆者ですが、何も問題なく、最後まで美味しく楽しくペロリと食べきっちゃいました。
お値段が高い分、満足度も高いです。是非是非、濃いめのすき焼き好きの皆さん、食べてみてください。
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今回は、寒い冬に食べたくなる牛丼チェーン店やファミリーレストランの期間限定すき焼きメニューを食べ比べました。今回紹介した商品の簡単な特徴と一緒にまとめておきましょう。
【吉野家】牛すき鍋膳:883円(税込)
割り下:昆布だしとかつおだしの旨みが効いた甘めの味付け
量・特徴:量はすき家と同じくらい。野菜のシャキシャキ食感が意外にお肉に合う
【すき家】牛すき鍋定食弁当:930円(税込)
割り下:出汁を使っていない、しょっぱめの味付け
量・特徴:量は吉野家と同じくらいで、しっかり煮込まれ味が染み込んだ野菜がご飯にもうどんにも合う
【やよい軒】すき焼き ごはん・生たまご付:1,040円(税込)
割り下:出汁を使っていない、甘しょっぱめで一番濃厚
量・特徴:量は吉野家とすき家より多く、食べ応え抜群。濃厚な割り下が染み込んだ野菜がご飯に合う
どれも文句なく美味しいので、それぞれの好みに合う牛すき鍋を選んで寒い季節の幸せ時間を過ごしてください。
(うまい肉/伏見 みう)