歴史と生活が溶け込む街並みで過ごすコーヒータイム 花隈・モダン寺すぐそば『Soul Drip Coffee』で爽やかなアイスコーヒーをいただきました 神戸市
花隈のランドマークであり、エキゾチックな外観が特徴的な歴史ある寺院『モダン寺』のある界隈。実はいま「モダン通り」と呼ばれ、この地で長く愛される名店や、気になる新店も続々登場中のエリアなんです。
そんなモダン通りに今年3月にオープンしたコーヒー専門店『Soul Drip Coffee(ソウルドリップコーヒー)』(神戸市中央区)に行ってきました。
2016年から三宮高架下通りや神戸ポートタワーなど神戸の様々な場所で営業を行い、着実に人気を広げてきた同店。以前出店していた中突堤中央ビルの取り壊しを機に、様々な縁とタイミングでこの地への開業が決まったのだとか。
場所は「モダン寺」のすぐ向かい。外から見るとシンプルな扉がひとつあるだけで、中の様子はわかりません。
どきどきした気持ちで扉を開けると、店内はクラシカルで落ちついたバーのような空間。静かにファンクミュージックが流れ、大人の憩いの場の雰囲気が漂っています。
季節やその時の気分によってラインナップが変わるという同店。取材時は浅煎りから深煎りまで、産地や精製方法の異なる8種類がありました。
店主の藤城さんがその味に衝撃を受け、コーヒーの道を深めるきっかけとなった「エチオピアウォッシュド」を中心に、味やキャラクターの違い、味わうシチュエーションを想定しながら揃えられたコーヒーは個性派揃い。
いずれも高品質で豆の情報がしっかり分かるものを取り扱っているため、コーヒーのプロフィールを見ながら選ぶもよし、好みや気分を伝えたり、原産国や精製についての話を聞きながら選ぶのも楽しいです。
この日は藤城さんのコーヒーの原点ともいえる「エチオピア ウォッシュド」をアイスでいただきました。
丁寧にハンドドリップされる様子を眺めたり、コーヒーを注いだ時に氷がたてる「カランッ」という音に耳を傾ける時間が心地いい…。
出来上がったアイスコーヒーは透き通るような赤褐色。一口含むとほのかな甘さと、みずみずしいフルーツのような爽やかな酸味が喉を癒します。紅茶のようにふわりと香りが広がるのも特徴的で、軽やかな浅煎りのコーヒーの奥深さを垣間見ることができます。
続いて「コロンビア」をホットで。“アプリコットやパイナップルの風味” とメニューに書かれているように、ジューシーな酸味が口の中で広がります。とろっと滑らかな質感は優しい口当たりで、午後のリラックスタイムにぴったり。
コーヒー豆をウイスキーに漬け込んだ「コーヒーウイスキー」も。夜にはバーとしても楽しめます
店内で味わうのはもちろん、モダン通りを散策しながら味わうテイクアウトも魅力的。100gから豆売りも行われているので、気に入ったコーヒーを自宅で堪能することも。
店を構えるモダン通りについて「どこか色気のある街。自分の中では最高の場所ですね」と語る藤城さん。歴史と生活が溶け込む街並みで過ごすコーヒータイムは格別です。
場所
Soul Drip Coffee
(神戸市中央区北長狭通7-1-28)
営業時間
12:00~19:00
金曜日、土曜日 12:00~19:00、20:00~23:30
定休日
日曜日、月曜日