【リアル給与明細】教員の女性。パートナーに浪費癖が……。結婚したら生活費が心配です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【23歳 教員】
【リアル給与明細】23歳、教員の場合
プロフィール
23歳、女性
教育関係
▼現状
仕事内容は、通信制高校の教員(高卒資格取得のための学習サポートや進路相談、専門学校と連携した授業の実施)。
労働時間は月240時間、残業は5時間程度。
ボーナスは36万円程度。
【相談内容】パートナーと結婚を考えています。私は現在毎月3〜4万貯蓄をしていますが、パートナーは浪費癖がありボーナスだけを貯金している状態です。結婚生活の費用が足りるのか心配です。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、将来の結婚費用についてお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約281万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の教員の平均年収は約323万円*。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、残念ながら平均よりも低い水準と言えそうです。
また、労働時間が残業抜きでも月240時間と長時間労働になっていることも気になります。
労働時間は、労働基準法上週40時間程度。
労働時間が週換算で60時間となっている質問者さんの職場は、長く働き続けるにはリスクの高い職場環境と言えるかもしれません。
結婚前に話しておきたい、お金のこととふたりの未来
質問者さんは、パートナーの金銭感覚が違い、将来の結婚に対し不安をお持ちなのですね。
将来の生活を見据えるうえで、お互いの金銭感覚をすり合わせることはとても大切なことです。
まずはお金の価値観にすり合わせを
まずは、お金の使い方に、正解・不正解はないという前提で、お互いのお金の価値観について話し合ってみましょう。
「私はこれだけ貯金しているのに、あなたはしていない」と責めるように言ってしまうと、相手も嫌な気持ちになってしまうかもしれません。
そうではなく、「結婚後はどんな暮らしを目指しているか」を、リラックスした状態で話し合うことから始めてみてください。
将来の目標を共有しよう
マイホームがほしい、子どもを育てたい、旅行を楽しみたいなど、将来のイメージを共有することで「お金を貯める理由」が明確になります。
それが、自然とパートナーへの貯金への意識づけにもつながるかもしれません。
同棲で金銭感覚の違いを見える化するのも手
もし金銭感覚のギャップが大きいと感じたら、一度同棲をしてみるのもよいでしょう。
日々の支出の感覚や価値観がよりリアルに分かるようになるので、結婚前の確認としておすすめです。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・結婚前にパートナーと、「お互いのお金の価値観」や「将来の目標」について話しておきましょう。一度同棲してみるのもよい方法です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。