市民3人が人命救助 神奈川署から感謝状
神奈川消防署は3月4日、傷病者に対する救命活動で顕著な貢献があった市民3人を表彰した。当日は署内で表彰式が行われ、2人(1人は欠席)に松崎賢二署長から感謝状が贈呈された。
感謝状を受け取ったのは、赤澤遼さん(33)と高澤直樹さん(51)。2人は1月29日午前11時40分頃、第三京浜保土ケ谷パーキングエリア=羽沢町=で、心肺停止で倒れていた50代男性に対して救命活動を行った。
まずは、仕事の昼休憩をしていたという赤澤さんが倒れている男性を発見。転倒による出血も見受けられ、「まだ通報もされていなかったようなので、まずいと思って体が動いた」と速やかに119番通報を行った。
高澤さんは自動車教習所の教官で、高速教習の休憩中に生徒から呼ばれ現場へ。東京都世田谷区では消防団員としても活動しており、消防隊到着までAEDによる心肺蘇生や胸骨圧迫を行った。「消防団や教習所での研修がいきてよかった」と振り返る。残りの被表彰者は、現場にAEDを搬送した。また傷病者の男性は消防隊の到着後、心肺を再開したという。
松崎署長は「頭で分かっていても行動するのには勇気がいる。本当にありがたいこと」と改めて感謝を口にした。