「市販品にない満足感!」こだわり派のための【タックルボックスカスタム術】
今回は、ライトゲーム用にぴったりの「タックルボックス」を自作してみました。市販品にはない携帯性やカスタマイズ性を追求し、必要最小限の道具を機能的に収納。見た目も使い勝手もこだわった、釣り好き必見のDIYアイデアです。
自作タックルボックスを制作
釣具店でよく見かける拡張性の高いタックルボックスは、とても便利ですよね。ただ、アジングのようなライトゲームでは、少し大きすぎると感じることもあります。
また、移動時にライトやフィッシュグリップをタックルボックスに取り付けられるようにしたいと常々思っていたので、「もっと小さくて、必要なものだけ入る便利なボックスが欲しい!」と考え、自作してみることにしました。
タックルボックスの仕様
まずは、タックルボックスのサイズ選びと機能性について考えてみましょう。「自分にとって必要な機能」をリストアップしてみます。
ケース内に入れたいもの
・リーダー入れ:1~2個
・小型フックケース:1~2個
・ハサミやフォーセップ(針外し)
・スナップホルダー
・ワーム:数袋
・手袋やメガネケースが入るくらいの余裕もあると良い
ケース外に取り付けたいもの
・ロッドスタンド:2本分
・ドリンクホルダー:1個
・フィッシュグリップホルダー:1個
・ライトホルダー:1個
・ハサミホルダー:1個
・リーダー収納:1個
「これくらいは最低限欲しいよね?」という基準で考えると、ケース内に収めたいアイテムがすべて入るサイズを選ぶことになります。でも、そのサイズに合わせるだけだと、外側に後からパーツを付けたときに全体のバランスが崩れて「間延び」して見える可能性があります。
私は、デザインにミリタリーテイストを取り入れつつ、密度の高い仕上がりにしたかったので、「大きさ」と「拡張性」のバランスが大切だと感じました。
必要な容量を満たしつつ、外側に何か追加した時も見た目や使い勝手が損なわれないよう、少し余裕を持たせながらも無駄に大きすぎないボックスを選ぶのがポイントでした。
使った素材と部品紹介
私が用意したのは以下の通りです。
・ツールボックス(カーキ):22×11.5×17.5cm
・ロッドスタンド BM250ライト:1本(1/3ほどカット)
・塩ビパイプ:1本
・自転車パーツ:
→ドリンクホルダー 1個
→ハンドルバー 1個
→ハンドルグリップ 1個
・折り畳み机の脚(10cm):1本
・100均の差し込み式壁シールフック
・セフプレート一連:2個
さらに、縦幅50ミリ・厚さ3ミリの樹脂板(ベース)とプラ製のネジスペーサーで数cmの隙間を作ることで、BMスタンドなどを取り付けられるようにしています。また、ネジスペーサーの一つをリーダーホルダーとしても活用しました。
※長さはお好みで調整可能です。
タックルボックス組み立て
組み立ては、基本的には予定通りにパーツを取り付けていくだけですが、一つ注意点があります。
ロッドスタンドを取り付けるベースの位置は、スタンドを取り付けたときに地面から浮かないようにする必要があります。むしろ、地面に軽く接触してスタンドの下部で少し支えるくらいのほうが安定します。
また、私はハンドルバーを追加して、竿を立てた状態でも強風で倒れにくくなるよう工夫しました。ロッドスタンドが少しでも浮いていると、思った以上に簡単にひっくり返ってしまうので注意が必要です。
私のドリンクホルダーは上下2本のボルトで固定していますが、上部のボルトをリーダーホルダーとしても活用しています。また、ボックス内には差し込み式のシールフックも取り付け、小物を引っかけたりとアレンジは自由自在です。
竿の保護にも配慮
こちらは、塩ビパイプを使ったロッドスタンド。竿のサイズよりもやや大きめの径に調整し、取り付けの際には皿ビスを使ってスタンド内部に出っ張りができないようにしました。これにより、竿に傷がつかないよう配慮しています。
蓋の裏も有効活用
さらに、机の脚とセフプレートを組み合わせて、以下のような工夫を加えました。
・フィッシュグリップをセフアダプターで着脱可能にする
・上蓋を開けた時の支え棒として活用する
・蓋の裏側をちょっとした作業台としても利用可能にする
ハンドルもこだわる
最後に、ハンドル部分の改造について。純正のハンドルから、ホームセンターで手に入る汎用バー+ハンドルグリップ+パラコードに変更。これにより、ミリタリー感がアップし、持ちやすさも向上しました。
こだわりの一品の完成
こうして、機能もビジュアルも自分好みにカスタムしたタックルボックスが完成しました。
軽量かつコンパクトで、邪魔にならず必要なものはすべて持っていける。見た目も使い勝手も大満足の一品となりました!
<刀根秀行/TSURINEWSライター>