ツタンカーメンのお供え物!?神秘に包まれた紫えんどう【長崎県壱岐市】
3000年の眠りから蘇った?ツタンカーメン豆のロマン
長崎県壱岐市のスーパーマーケットで見つけた「ツタンカーメン豆」。パッケージには、「3000年前のピラミッド・ツタンカーメン王の墓から発見された」と説明が書かれていました。ヒヨコ豆やレンズ豆と一緒に供えられていたとも記され、発芽後は世界中に広まったとも言われています。
記事化を目指して農業関係のサイトなどを見てよくよく調べてみると、学術的には疑問視されることもあるそうで、諸説ありといった感じです。細かいことはさておき、古代エジプトの神秘を思わせる“物語”を抱えた豆というだけで、ワクワクです。
神秘的な紫色のゆで汁はツタンカーメンの秘宝の印
「ツタンカーメン豆」は、紫色のさやにアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれているそうで、深い紫色です。形や大きさはスナップエンドウに似ていたので、同じように調理しようと、ゆでて食べることにしました。ゆで汁が神秘的な紫色に染まり、まるでツタンカーメン王の秘宝を解き明かすかのような気分。
甘ニガ。スナップエンドウではない食べたことのない味わい
実食!!さやごと食べるとやや口に残る食感です。豆を取り出して食べると、ほんのり甘くて、それでいて苦みが少し混じった独特の風味が感じられます。普通のスナップエンドウよりも豆が大ぶりで存在感があり、かむたびにじんわりと広がる味わいに「なるほど、これが古代の味なのか」と思わされます。
歴史の真偽はともかく、ツタンカーメン豆という名前の響きと、この鮮やかな紫色のさやに包まれた物語は、食卓にワクワクと新しい味を運んでくれました。
写真はすべて筆者が5月に撮影したもの