51歳、専業主婦の《リアル貯金額》。高校生と大学生の母。そろそろ老後にも備えたい……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【51歳 専業主婦】
【貯蓄額】51歳、女性の場合
プロフィール
51歳、女性
専業主婦
夫(49歳、会社員)、長男(19歳、大学生)、次男(16歳、高校生)と4人暮らし
世帯年収1,100万円
【相談内容】無駄な消費をやめたい!NISAにはいくらまわせばいい?
「高校生と大学生の子どもがいてお金がかかりますが、自分たちの貯蓄を増やしたいです。今までのような消費をやめて、浮いた分でNISAの額を増やしたいと考えています。どのくらい投資に回せばよいでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ50代2人以上世帯の貯金額は、平均が1,147万円・中央値が300万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの資産総額は380万円と平均値を下回っているものの、中央値よりは80万円多い資産額となっていますね。
資産形成を目指す人におすすめの貯蓄割合は?
質問者さんは、消費を抑えて浮いた分をNISAに回し、資産形成を進めたいとお考えなのですね。
具体的にどれくらいを投資に回すべきかについてアドバイスします。
手取り収入の2割を貯蓄・投資に回す
資産形成を着実に進めるための目安として、毎月の手取り収入の20%を貯蓄や投資に回すことをおすすめします。
さらに、ボーナスや残業代・臨時収入は、すべて貯蓄・投資に回すことが理想的です。
最初は厳しく感じるかもしれませんが、収入の範囲内で生活する習慣が身につくと、自然と貯蓄が増えますよ。
収入の範囲内で生活をする習慣をつける
貯蓄を増やすために大切なのは「収入を増やすこと」ではなく「収入の範囲内で生活できるようになること」。
たとえば手取りが30万円であれば、生活費を8割の24万円以内に抑え、6万円を貯蓄・投資に回すという計画です。
質問者さんのように、お子さんが大学生・高校生と教育費がかかる時期であることを考えると、手取りの2割すべてを貯蓄・投資に回すのは難しいときもあるでしょう。
それでも資産形成をしたいのであれば「できる限り収入の80%で生活できるよう意識を持つ」ことが大切です。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が1,147万円・中央値が300万円です。
・資産形成を着実に進めるための目安として、毎月の手取りの20%を貯蓄・投資に回すことがおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。