運動神経に生まれつき「いい・悪い」はない!運動神経を鍛えるには?【プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本】
運動神経に生まれつき「いい・悪い」はない
スーパー小学生 西山芯太くん 特別インタビュー
子供の頃から体幹トレをスタート
「運動神経がよい」という言葉をよく耳にしますが、子供の頃に運動や体を使った遊びを経験することで伸びていくのです。子供時代に運動能力を伸ばす秘訣を木場克己さんに聞きました。
「小学校3~6年生は運動能力が最も発達します。この時期に体幹を鍛え、体の基礎を作ることはとても重要。ただし、体幹トレーニングは、その内容を理解できる小学校4年生以降からはじめましょう。なぜ腹圧が必要なのか、体を一直線にするのかなど、その理由をきちんと理解したうえで行えば、効果がより高まるからです。それ以前は親子でボール遊びをしたり、片郷立ちで10秒キープしたりするなどがおすすめです。それだけでも体幹は十分鍛えられます」
身近なものを利用してトレーニング効果をUP
子供は大人以上に飽きない工夫が必要と木場さんは言います。
「朝、学校に行く前の5分は必ずトレーニングするなど、ルーティン化するといいでしょう。朝に行うと眠っていた体が目覚めて、スイッチが入るため、やる気もわいてきますよ」
体幹トレーニングは自宅にあるものをうまく利用するなどして、特別な道具が必要ないのも魅力のひとつ。
「片脚立ちは座布団やクッションなど足元が不安定なところに立つとより効果が高まります。ひとつ用意するとしたら、今日も使っているゴム性のチューブがおすすめです。これがあれば、お尻もしっかり鍛えられますし、大人も使えますので、いろいろと役立ちます」
この日はスペインのジュニアサッカーチームで活躍している西山芯太くんがトレーニングに訪れ、木場さんの指導を受けていました。
「芯太はまだ8歳ですが、体幹トレーニングがサッカーにどう生かされるかきちんと理解しています。だから地味なトレーニングを黙々とこなし、結果を出すこともできる。久保建英選手がそうでした。将来が楽しみです」
西山芯太くん プロフィール
西山芯太くんが木場さんのもとでトレーニングをはじめたのは、小学校1年生のとき。「はじめてのメニューができたとき、ピタッと止まれたときは気持ちいい。つらいことはないです。」と言います現在はスペイン・バルセロナに在住し、現地のリーグで活躍中。「トレーニングで大事なのは自分の意識」とのこと。今後に注目です!
芯太くんのトレーニングを一部紹介!
世界を目指す芯太くんはこんなトレーニングをしています。
ボールを持って片脚立ちで10秒キープ。
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体幹部全体をしっかり伸ばすストレッチ。
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約8キロのウォーターバッグを持ってバランスキープ。
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お腹の上にお手玉を置いて、ドローインでインナーマッスルを強化。
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敏捷性をアップさせるために足にチューブをつけて反復横跳び。
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ラストは、トランポリンの上で軽いジョグから全力ダッシュ!
【出典】『プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本』著:木場克巳