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森保ジャパンが2026W杯北中米3カ国大会の出場決定。最終予選ラスト2試合、“静岡県勢”でチャンスをつかむのは誰か?

アットエス


【サッカージャーナリスト・河治良幸】
“森保ジャパン”はバーレーンに2−0と勝利し、北中米W杯の出場権を獲得した。続くサウジアラビア戦は相手の守備的な戦い方に苦しみ、ゴールが無いまま0−0の引き分けに終わったが、首位突破を確定させた状態で、6月の2試合を戦うことができる。

もちろん本大会の組み合わせ抽選を前に行われる“ポット分け”で、FIFAランキングが大きく影響することを考えれば、公式戦である最終予選の残り2試合も勝利は求められるが、本大会に向けた戦術的なトライや新戦力のテストも取り入れていくべきだろう。

“静岡県勢”で本大会の最終メンバー入りがほぼ固いと予想されるのが、センターバックの伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)だ。ドイツ随一の名門クラブに移籍した直後に長期の負傷離脱を経験し、バーレーン戦は9ヶ月ぶりの代表復帰となった。

ちょうど左利きの主力センターバックである町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)が怪我で外れていたこともあるが、サウジアラビア戦も含めて2試合フル出場というのは森保一監督の信頼を証明している。

バーレーン戦では見事な左足の縦パスでFW上田綺世のポストプレーから久保建英、鎌田大地とつながるゴールを演出、久保のゴールにつながるCKを獲得するシーンでも起点になった。

守備でも前半こそ危ういシーンもあったが、徐々に適応して相手の危険なアタッカーであるアリ・マダンを封じた。サウジアラビア戦は引いた相手から得点を奪えず、伊藤も「相手が結構引いてきたので、スペースがなかった。そこは、1つ課題として残った」と振り返るが、カウンターのリスクを回避しながらバーレーン戦に続いて無失点という結果は評価に値する。

伊藤は「1年あるといっても、僕たちは所属チームに帰るので。集まる回数もそんなに多くないですし、ゲーム自体もそんなに多くない。最終予選はあと2つ。オーストラリアなんかはまだ突破が決まっていないので、僕らが決まっていたとしても真剣勝負だろうし、無駄なゲームは1試合もない」と語る。前回のカタールW杯はラスト1年で滑り込む形で本大会を経験したが、チームの中心的な一人として最高の状態を作っていくことが求められる。

静岡市生まれで、静岡学園出身の関根大輝(スタッド・ランス)は過去に2度の追加招集を受けていたが、3月シリーズでは正式なメンバー入り。関根も「ここまで2回追加で、今回正式に呼んでもらって、こうやって来られたのはすごい嬉しい」と語っていた。

バーレーン戦はベンチ外、サウジアラビア戦でベンチ入りしたが、出番はなかった。それでも着実にステップアップしてきており、フランスで伊東純也、中村敬斗とともに、残留争いの渦中にあるスタッド・ランスを浮上させられることができれば、代表での序列アップにもつながってくるだろう。

同じ静岡学園OBの旗手怜央はサウジアラビア戦で、後半途中から3−4−2−1の2シャドーに投入されて、堂安律(フライブルク)と組んで、惜しいチャンスに絡んだ。終盤にはボランチに下がって中盤でボールを捌き、結果オフサイドになったが、南野拓実に絶好の浮き球のボールを通すなどポリヴァレント(複数ポジションをこなす選手)としての価値を改めて示した。

ただ、引き分け狙いで守備を固める相手に対して、そこをこじ開ける役割は果たせず。ここからサバイバルを勝ち抜くために、ゴールやアシストという結果を追い求める6月に向けて、自チームでのチャレンジも続いていきそうだ。

森下龍矢や鈴木唯人にも注目

今回のメンバーに招集された3人のほかに、現在ポーランドやヨーロッパ・カンファレンスリーグで大活躍を見せる、磐田ユース出身の森下龍矢(レギア・ワルシャワ)は2024年1月以来の代表復帰を果たしてもおかしくない。また静岡県の出身ではないが、清水エスパルスから欧州に渡った鈴木唯人(ブレンビー)が、衝撃的な活躍を見せるデンマークから、欧州5大リーグなどにステップアップできれば、森保監督にも大きなアピールになりそうだ。

本大会は1年3ヶ月先だが、ここからは代表戦の1試合1試合がサバイバルの場所になってくる。7月には国内組だけで臨むことが想定されるE-1選手権もあるが、まずは最終予選のラスト2試合で誰がメンバー入り、出場のチャンスを掴むのか注目だ。

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