学生服の思い出は?「男女でセーター交換」今はパーカーMIXが制服採用の学校も
新年度が始まりましたね!
卒業シーズンもすぎ、新入学・新学期…。
学生服にまつわる思い出も人それぞれではないでしょうか。
学生服のお値段は10年間で3割アップに!
中学・高校約100校の学生服を扱う「学生服の赤塚」。
合格発表後に多くの人が採寸に訪れます。
ことしは、混雑を緩和するため事前採寸を始めたと、高橋良社長が教えてくれました。
「1番のピークは3月17日に公立高校の合格発表があって、そのあと。1日に300~400人は来店する」
学校へ通うのに必要な学生服ですが…物価高騰によって学生服の価格にも余波が。
生地の価格や運送費が高騰し、10年間で約3割値上げしています。
「耐久性があって元々いい生地を使っている。メーカーや販売店でカバーしていたが、いよいよ苦しくなってきたということで値上げは仕方がない」
学生服にマチの人は?思い出も聞きました。
きょうもマチで聞いてみた!
30代
「男子と女子のセーターが、ちょっとデザインが違うんですけど、男子のセーターをもらって女子が着るのが流行ってて、それができたのが青春だったなと思います」
なんとも甘酸っぱい…!もらった相手に恋をしていたんですか?
「いや、恋していた人のではなかった」
60代
「セーラー服でした、中学高校と。私はセーラー服は嫌いだった。スカートがプリーツで、毎日折り目をきれいにして“寝押し”っていうんですけど、そして敷布団を置いて。ちょっとずれたらスカートがシワになる。今の子どもたちの学生服はすごくオシャレでいいと思います」
20代
「セーラー服でした。スカートを短くしたくてもできなかったので、放課後は短くして“着崩し”が1番楽しかった」
20代
「ブレザーでした。セーラー服よりかわいいかなって感じで。青春って感じがするので制服はなくならないほうがいい」
現役の学生は?
高校2年生
「私服をあまりもっていないんで楽といえば楽。価格が高いからこそ3年間頑張ろうかなっていう気持ちになる」
高校2年生
「私服というのもありだと思うんですけど、自分的には制服を着ていた方が高校生らしくていいかな」
春から高校生になる人たちは?
中学3年生
「合格しました。高校の制服はかわいいです、楽しみです」
中学3年生
「貧富の差が見えないために、制服があると思う」
高校1年生
「制服で学校を選んだ。かわいくて結構テンション上がります。カーディガンとかいろんな種類があるんですけど、ちょっと高くて多くは買えない。毎日変えたり楽しく着られる」
そもそもなんで学生服があるのか?
そもそも、なぜ学生服があるのか?
1879年に、学習院で学校としては初めて制服が採用されました。
当時の制服は詰襟でした。
1920年には、京都府京都市の平安高等女学校(現在の平安女学院)で、セーラー服が採用されます。
1940年頃は、男子は「国民服」、女子は「もんぺ」が主流になります。
そして戦後は男子は詰襟、女子はセーラー服が学生服として復活しました。
1960年代後半になると、ブレザーが登場しました。
さらに、1970年代後半には「変形学生服」いわゆる、短ラン、ボンタンやロンスカなどが大流行しました。
1980年代には、ブレザーが制服として多く採用されました。
これは「変形学制服」への対応の意味もあったそう。
2010年代は、パーカーと制服をあわせるスタイルが人気に!
最近ではパーカーを制服にする学校も登場しているんですって!
質がいい学生服だからこそ…リユースという選択肢も
札幌豊平区で学生服をリユースしている「さくらや」では、店頭に回収ボックスを置いて使わなくなった学生服を寄付してもらい洗濯やボタンの補修などをして販売をしています。
種類やサイズには限りがありますが、新品価格より7割以上安く販売していて、いまの在庫はコロナ禍のものが多く状態も良いということです。
着ていない制服が残っていたら、リユースという選択肢も視野にいれてみるといいかもしれません。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は取材時(2025年3月17日)の情報に基づきます。