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西湘サーフでの弓角使ったサーフトローリング釣行でヒラソーダとメッキをキャッチ【神奈川・大磯】

TSURINEWS

大磯サーフで仕留めたヒラソーダ(提供:TSURINEWSライター・永井航)

前回、伊良湖で釣れなかった小型青物。そのリベンジというわけではないが、最も私が釣り慣れている神奈川の大磯サーフで10月29日に再び青物狙いで釣行を行った。

西湘サーフの青物釣りシーズン

既に10月も終わろうとしており、例年ではそろそろ西湘サーフでの小型青物シーズンは終わりを告げる。この後の冬の季節は確率はだいぶ低いが多少の回遊があるワラサ〜ブリクラスの青物やヒラメ。後は近年盛り上がりを見せるぶっ込みサビキのアジ釣りが基本となる。

釣り場の様子(提供:TSURINEWSライター・永井航)

シラス追って青物回遊中

釣り慣れた地元近くの釣り場なだけあり、釣り人だけでなく漁協関係者からも様々な情報が入る。それらによると今年は猛暑の影響なのかチラホラとソーダカツオをはじめとする小型青物が釣れているようだ。

それもそのはず、もう少し早い時期に獲れる印象のある秋のシラスがここ1〜2週間くらいの間に獲れるようになったそうだ。

そのサイズ感がベイトならライトショアジギングより弓角を使ったサーフトローリングに分がある。当然、投げ竿を使ったサーフトローリングでの釣行となった。

サーフトローリングの魅力

マイクロベイトを食べている魚に対しては投げれれば抜群の威力を発揮する弓角は釣果以外にもいいところがある。釣具屋では2つ入りでおおよそ500円程度で売られている。

本当の「角」や「骨」を使った弓角は上記の限りではないが何もかもが値上がりするの世知辛い世の中において、1つ300円を下回る値段は強烈な魅力だ。

弓角使用のタックル

今回は33-405の投げ竿に大型スピニングリール。トレーラーとしてジェット天秤30号ハリスは6号2.5〜3mに弓角の構成での釣行だ。

ルアータックルの流用も可

ちなみにルアータックルでもサーフトローリングは問題なくやれる。その際はトレーラー(ジェット天秤)の重さとハリスの長さを少し短く調整するだけでコストも変わらずに楽しむことができる。

私自身使ったことはないが、近年某ルアーメーカーがルアータックルでも使える弓角から着想を得たという弓角の類似品を売り出している。弓角と比べると結構いい値段だが弓角と違い鈍ったフックを変えられるようだ。

日の出直後から釣り開始

当日、日の出時刻は霧雨で暗かったため日の出から20分ほど経ってから開始!シラス漁船が岸スレスレで操業しているため、ベイトの寄りは完璧だ。回遊への期待も高まる。

ナブラ発生!

開始から1時間。気配がないしそろそろ帰ろうか考えていると私から見て右の遠くでナブラ発生。ラッキーなことにナブラの進行方向的には私の正面を通過しそうだ。

しかし非力な私ではギリギリ届くかな?という遠距離。当日の今までの様子からチャンスはこれしかない可能性が高いと判断。普段は力加減が下手で疲れるのであまりやらないが、出し惜しみはしてられない。回転投法で最大飛距離を投じ一撃で仕留めに行く算段だ。

100m超え遠投で狙い撃ち

タイミングを計りながら渾身の力で振り切りバシュン!と投げ込めたが肝心のナブラは私の正面で沈下。

やっと見えた魚の気配を逃せる訳もなく、消える前のナブラの動きから次の投点計算しながら巻いていると、竿がググッと絞り込まれヒット!

ヒットした瞬間に手元を確認するとラインを4色(1色=25m)目を巻き込んで少しのところ。力糸分を考えると100mくらいでのヒットだ。小型青物ではあるがなかなかの引きだ。引きの感じからソーダカツオだろう。

当日は波足が長かったため、波打ち際ではしっかり寄せ波のタイミングに合わせてズリ上げ。

ヒラソーダをキャッチ

36cmのヒラソーダだ!シラスを連日食べているのかコロコロしておりコンディションも申し分ない。釣れる間に釣らねばとすぐに再開するもソーダの群れは去ってしまったようだ。

キャッチした36cmのヒラソーダ(提供:TSURINEWSライター・永井航)

メッキも顔見せ

再度の回遊の可能性を考えて続行していると、何か小型の魚が乗ったようだ。小サバかななんて考えていたが上がってきたのはメッキだ!まだまだ小さいが年明け頃には30cm近くまで成長する個体も現れる。

メッキも釣れた(提供:TSURINEWSライター・永井航)

死滅回遊魚とは?

余談ながらメッキは関東周辺では基本的には死滅回遊魚と言われている。死滅回遊魚とは海流に流され、本来の生息域から離れたところに来てしまう魚のことだ。死滅というだけあり、なんらかの理由で流された先では生きていけずに死んでしまうのだ。

夏に堤防から覗き込んだときにいる熱帯魚っぽい魚を冬にはあまり見ないのは、それらが死滅回遊魚だった可能性が高い。

そんなメッキをはじめとする熱帯系の魚は冬季の水温低下に対応できず死ぬのだが、ここ数年の冬季の水温を見ていると、温排水周りでなくとも越冬している個体がいても不思議ではない。越冬個体が関東でも珍しくなくなる日は近いかもしれない。

メッキ追加で納竿

メッキも群れが入ってきたようでさらにもう1匹ヒット!今回は面倒に思いやらなかったが、投げサビキなら一気に数が釣れる可能性もある。周囲の釣り人は誰も釣れていない状況でヒラソーダとメッキ2匹を仕留めたことで大満足。今回はここで納竿とした。

メッキは即リリースしていたので持ち帰りはヒラソーダのみ。ヒラソーダは半身を刺身で、残り半身は餌用に塩〆で保存中。次の魚に化けるのを期待したい。

今後の展望

シーズン終盤だが運良く本命の小型青物を仕留められた。冒頭で書いた通り、例年ではそろそろお終いだがタイミング次第ではまだ狙えるかもしれない。ちなみに今回は狙っていなかったがサゴシも少しばかり釣れているそうだ。根気よく狙ってみても良いだろう。

<永井航/TSURINEWSライター>

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