チャーハンをパラパラに!べチャッとならないコツ&おすすめ具材
町中華でおなじみのパラパラチャーハン。自宅で作ったけれど、ベチャッとしてしまったという経験はないでしょうか。そこで、料理家・フードコーディネーターとして活躍するぬまたあづみさんに、パラパラに仕上げるコツを教えていただきました。季節に合わせたおすすめ具材も参考にしてください。
基本のチャーハン
ちょっとしたコツを押さえておいしさアップ!季節の野菜を使ったアレンジも自由自在にできる基本の味付けです。
材料(2人分)
長ネギ:1/2本
チャーシュー(※1):2枚
卵:2個
冷やご飯(※2):2人分(約400g)
ごま油:大さじ2
顆粒鶏がらスープの素:小さじ1
[A]
塩:ふたつまみ
こしょう:少々
醤油:適量
1 ハムやベーコン、魚肉ソーセージ、ちくわなどお好みのものでOK。
2 冷やご飯がない場合は、温かいご飯でも問題ないです。
作り方
チャーシューと長ネギは粗めのみじん切りにする(大きさは下の画像を参照)。卵は割りほぐす。冷やご飯はほぐれる程度に、電子レンジで温める。調味料を用意する。
パラパラチャーハンのコツ
・炊き立てのご飯よりも、少し冷まして水分が飛んだご飯を使いましょう。水分が多くやわらかい場合は一度レンジ加熱してから広げて冷まし、水分を飛ばします。
・やわらかいご飯を使う場合は、卵の半量をご飯と混ぜておくと、卵がご飯粒をコーティングしてベチャッとなるのを防げます。
・短時間で一気に仕上げることがポイント。手早く調理できるよう、材料はすべて用意しておきましょう。
フライパンを中火にかけ、しっかりと温まったらごま油を入れる。
memo
多く感じるかもしれませんが、油はためらわずにたっぷりと使いましょう。
溶いた卵を一気に流し入れ、卵に完全に火が入らないうちに(*)すぐにご飯も加える。
パラパラチャーハンのコツ(*)
パラパラに仕上げる最大のポイントは、ご飯を入れるタイミングです。「生の卵液」がフライパンに半量残っている状態でご飯を加え、手早くほぐしましょう。卵液でご飯をコーティングすることで、パラパラとした食感に仕上がります。
火を中火よりも少し強めて、下の画像のように、木べらの「面」で手早くごはんを押すようにほぐす。
ごはんがほぐれたらチャーシューとネギ、鶏がらスープの素を加え、強火にして30秒ほど全体をほぐすように炒め合わせる。
Aで味を調え、器に盛る。
旬の野菜を使うアレンジチャーハン
基本のチャーハンに季節の野菜を加えれば、いろいろな野菜チャーハンの出来上がり!2人分の野菜の分量を記載しているため、お好みで調節しながら旬の美味しさを味わってみてください。
春:春キャベツチャーハン
キャベツ約100gを3cm角程度に切り、基本のチャーハンの工程2で、卵を入れる前にさっと炒めます。
夏:とうもろこしチャーハン
とうもろこしの実約100gを入れます。工程5で具材と一緒に炒めます。
秋:舞茸チャーハン
舞茸約80gをほぐして入れます。工程2で、卵を入れる前にさっと炒めます。
冬:ブロッコリーチャーハン
ブロッコリー約100gを下茹でし、水気を切って粗みじん切りにして加えます。工程5で具材と一緒に炒めます。
最後に
旬の野菜を使って、パラパラ食感のチャーハンを作ってみてください。
<!--ぬまたあづみさんプロフィール-->
ぬまたあづみ/Azumi Numata
株式会社こさえる代表/フードコーディネーター
大学卒業後、栗原はるみ「ゆとりの空間」入社。その後、フードコーディネータースクール、料理研究家のアシスタントなどを経て2007年に独立。
現在は料理雑誌・書籍・web・テレビ等でレシピ提案をするほか、広告のフードコーディネート・スタイリング、映画やドラマの監修・撮影、飲食店のフードコンサルティングなどを行う。身近な材料と普段使いの調味料にプラスするアイデアで、簡単かつおいしい料理を作ることがモットー。素材の持ち味を最大限に活かす料理を日々研究中。
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[ネギ]選び方や冷蔵&冷凍保存、栄養、料理別の切り方まとめ
本来、関東では白い部分を食べる「長ネギ(根深ネギ・白ネギ)」、関西では緑の葉の部分を食べる「青ネギ(葉ネギ)」が主流ですが、現在ではどちらのネギも地域を超えて流通しています。薬味など、生で使うとネギ本来の辛味や香りが活き、焼く・煮るなどの加熱調理をすると辛味が消えてマイルドな甘みが生まれます。
最終更新:2025.07.02
文・写真:ぬまたあづみ
監修:ぬまたあづみ、カゴメ