【宇城市】たどり着けない海の上に浮かぶ鳥居!?戸馳島へ不思議のトリップ~恵比寿神社・戸馳稲荷神社~
暇な時間によくX(旧ツイッター)を眺めているのですが、私が特に大好きな投稿が、「不思議で変わった風景」。中でも「たどり着けない神社」が、とても気になります。熊本にもあるのかな、とネットで調べてみると、ありました!戸馳島にありました、たどり着けない神社!その名も「恵比寿神社」。本当にたどり着けないのでしょうか!?
レッツゴー戸馳島
熊本市内中心部から車でおよそ1時間20分程。海を見ながらドライブ。
見えました、戸馳島。
新戸馳大橋です。この日は晴れたり曇ったりで、せっかくの風景が少し暗く映ってしまう事もありました。
新戸馳大橋を渡ってから島を道をナビ通りに進む事およそ5分。
にゃーーん、と島の猫がお出迎えしてくれました。
たくさんいます。逃げることなく足元に寄ってきます。
たどりつけない神社 恵比寿神社
海の上にもりっと浮かぶ木々。
小さな島になっております。わーー!鳥居が見えます。なんという不思議な風景。
夢にまで見た「不思議な風景」が今、目の前に!!!
ちゃぷん、ちゃぷん、と海の音、そしてトンビの声。海での安全を願って建てられたものでしょうか。
日曜日だったからか、人は見当たらず、
鳥と猫のゆっくりとした時間に、非現実的な気分になりました。
堤防を歩いて近くまでは行けますが、どうにもこうにも辿り着けないようです。ドローンがあったらなぁ。島中を散策してみたいです。海風にさらされているでしょうが、綺麗な鳥居でした。そんなに古いものではないのかもしれません。
鳥になったならば、軽々と、その鳥居の全貌を見られる事でしょう。
海に浮かぶ、不思議な神社。ぴゅろろろろろーーーーーーと鳴きながら飛ぶトンビと海。日々の景色とは全く違う風景に、ここまで高速料金しかかかっておりませんが、心はとても贅沢な旅となっております。
戸馳稲荷神社
帰り道に真っ赤なカラフルな「戸馳稲荷神社」という所を見つけました。
とても綺麗に整備された神社でした。
ずらりと並んだ真っ赤な鳥居。周りには椿の花が咲いており、ここだけものすごくカラフルな空間となっておりました。
たった今誰かが来てお掃除されたように隅々まで整っております。
靴を脱いでお参りをする場所がありました。
こちらの建物です。
謎の長い棒のようなものに赤い前掛けを付けてあります。
こちらは古い仏様。
生き生きとした切り花が生けてあり、とても大切にされている様子が伝わってきました。
こちらの旗には正一位惣四郎稲荷大明神と書いてありました。 調べた所によるとこの島に大変貧しい「惣四郎」という男性がおりました。ある日巡礼をしているというお金のない男を助け、家に招いてもてなし、一晩家に泊めた所、朝には男の姿は消え、寝床には小さな像が落ちていたそう。 その日惣四郎の夢枕に助けた男が立ち、 「惣四郎、おまえは本当に心の優しい親切な人間だ。おかげでひもじい思いをしないですんだ。わたしは、正一位稲荷大明神である。この内潟に惣四郎といって、貧乏だが働き者で、心の優しい、正直者がいるということを聞いて、本当かどうか確かめにいった。なるほど、話のとおりの者で感心した。働き者で、正直者のおまえが、いつまでもこんな貧乏をしていることはない。ほこらを建てて、わたしをまつるがよい。そうすればおまえの暮らしもだんだんよくなっていくであろう。」 と話したとの事。
それがこちらの「戸馳稲荷神社」となっており、地元の方々はこちらを「惣四郎さん」と呼んでいるそうです。
手を洗うところにはJOYもあり、古いけれども、磨かれており、いい意味の生活感。
こちらが拝殿。
きりりとしたお稲荷様が印象的です。
こちらも靴を脱いで入るようになっておりますので、ご注意ください。
様々な可愛いお守りが並んでおり、二つ購入しました。管理者が居ない時には、代金はお賽銭箱に入れてくださいとのこと。
一つ一つの鶴がとても小さな千羽鶴。
まだ繋げていない鶴が、瓶に入れてありました。これを作っている方の姿を想うと、とても優しい気持ちになります。
こちらにもたくさんの鶴がずらりと。
今時めずらしくおみくじは30円。それでも昔よりは値上がりしているようです。
とても良い空気の流れるいい神社です。
ゴミ箱などはありません。来た時よりも美しくを徹底されてください。
惣四郎さんが見返りを求めない行動は、現代ではなかなか難しいですが、ちょっとした親切、思いやりの心として忘れないで行きたいです。人は見当たりませんでしたが、結ばれたおみくじは沢山ありました。 みなさんどのような気持ちでこの「戸馳稲荷神社」を後にされたのでしょうか。それぞれの幸福をそれぞれのやり方で感じられます様に。