<先生、ウチの子褒めて!>今日は面談!大事なひとり息子が褒められると思っていたら?【まんが】
私はユリナ。夫のススムと、息子のカイと3人で暮らしています。カイは今小学2年生。最近は少し生意気にもなってきましたが、そんな姿も可愛くてたまりません。私たちにとってはひとり息子ですから、心をこめて大切に育てています。さて学年が変わり、担任の先生も変わりました。小1のときの担任の先生からは面談で良いことしか言われなかったため、きっと新しい先生もカイのことをたくさん褒めてくれるのだろうと考えています。しかし小2の担任・コバヤシ先生はなんだか様子が違うようで……?
今日はひとり息子のカイの面談の日。あんなに小さいと思っていたカイがいつのまにか小2だなんて、いまだに信じられません。
面談まで時間はたっぷりあるものの、私の心の中はなんだかソワソワしてしまいます。というのも、ちょっとだけ面談が楽しみではあるのです。
私はカイが小1のときの面談のことを思い出していました。
担任の先生がたくさんカイのことを褒めてくれて嬉しかったです。まるで自分も褒められているような気持ちになりました。
小1のときと先生は変わっていますが、きっと今回もたくさん褒めてもらえるのでしょう。「早く面談の時間にならないかな」と思えるくらいに楽しみです。
小2になった息子・カイの面談がおこなわれることになりました。 先日開催された保護者会には行けなかったので、担任のコバヤシ先生に会うのは今回が初めてです。しかし小1のときの担任の先生からは面談でよいことしか言われなかったため、きっと新しい先生もカイのことをたくさん褒めてくれるのだろうと考えていました。 子どもが褒められると、私も親として認められているような気持ちになります。しかしコバヤシ先生の口ぶりに、不安な気持ちになったのでした。
ムカツ!批判ばかり言わないで「今年の先生、ハズレだ~!」
コバヤシ先生の冷たい言い方に私は面食らってしまいました。私の動揺も気にせず、コバヤシ先生はさらに続けます。
カイが得意な算数をようやく褒めてくれて、私はパッと明るい表情になりました。しかし、コバヤシ先生は続けます。
たしかにカイは図工が苦手です。しかし言い当てられたのがなんだか悔しくて、私は思わず反発しました。
しかしコバヤシ先生も譲りません。静かに諭されてしまいました。私はまたもや言葉を失いました。そしてだんだんとムカムカしてきました。
私は強めに言うと、そのまま教室をあとにしました。後ろから「お気をつけて」と声が聞こえましたが、返事もしませんでした。あんなに楽しみにしていた面談だったのに、コバヤシ先生のせいで台無しです。 面談でコバヤシ先生から出た言葉は、カイに対しての批判ばかりでした。「言い方が強くて他の子を傷つけてしまう」「興味の有無でムラがある」なんて……どうしてそんなにひどいことばかり言うのでしょうか。カイが可哀想です。それに私も親として否定された気分になりました。 私のフォローにも応じず批判を繰り返した先生に、私はゲンナリ。最後には教室を飛び出すかのように怒りに任せて帰ってしまいました。この1年、あんな担任だと思うと気が重いです。
夫に言われてドキッ「トラブルがあるのかも?」まさか……!
今日はススムの帰宅が遅い日。カイはもう寝ています。私はそわそわした気持ちでススムの帰りを待ちました。22時半過ぎになってススムはようやく帰ってきました。私はススムが帰ってきたら今日の面談の話をしようと決めていました。ススムは私が準備したご飯を食べながら話を聞きます。
私は黙り込んでしまいました。
私はススムの言葉にハッとしました。
ススムの話を聞いて、私は急に恥ずかしくなりました。どうして無条件に「うちの子はもっといい子なんだから!」なんて考えていたのでしょう。そんな私をススムはフォローしてくれます。
コバヤシ先生に言われたことにショックを受け、思わずススムに愚痴った私。「ハズレの先生」「カイが可哀想」と強い言葉で批判してしまいました。 しかしススムからはまた違った冷静な意見が。カイがクラスで問題を起こしたのかも……なんて、私は考えもしませんでした。しかしススムの話を聞いていると、なんとなくそんな気もしてきました。 きっと先生もそれとなく伝えようとしてくれたのでしょう。なんだか申し訳ないことをしてしまいました。 これからも、親のひいき目と、客観的に見た姿のギャップに、驚くことがあるのかもしれません。自分の子どものいいところ以外にもきちんと向き合い、子どもと話していかなければいけません。 これからはもう少し冷静な目をもちたいと思った出来事でした。