元ロッカーの落語家、職業語る 麻溝台中で特別授業
麻溝台中学校で2月7日、1年生向けにキャリア教育関連事業「歌手からなぜ落語家になったのか」が開催され、落語家の三遊亭わん丈さんが講演した。主催は公益財団法人相模原市民文化財団。
わん丈さんは登場から生徒たちを盛り上げ、家を褒めてお小遣いをもらおうとする男の「牛ほめ」を披露。落語での走り方や蕎麦の吸い方を教え、生徒たちも楽しんでいた。
続いて、自身の経験をもとに講演。大学卒業後の入門が多い落語の世界で、わん丈さんは28歳で落語家に。九州でロックバンドのボーカルをやっていたときの苦労したことや東京に出て表舞台に立つことをあきらめられないときに出会ったのが落語だったことについて語った。三遊亭圓丈氏に入門し、2022年にはNHK新人落語大賞で準優勝するなど順調にキャリアを重ねている。
自身の経験を通じ、「たとえその道から逃げたとしても成功することがある。そのためにやれることはいろいろ取り組んで選択肢を広げて欲しい」と生徒たちに訴えた。
講演を聞いた生徒は「たくさん経験を積んで、色んな職業を知っていきたい」や「落語を見るのは初めてだったが、とても面白かった」と話した。
同事業はプロのアーティストが学校を訪問し、生の芸術を子どもたちに提供しながら、自身の経験や生き方を紹介することを目的として行われている。毎年、市内数カ所の中学校で開催している。