動物の気持ち考えて 保護団体が児童に「命の授業」 名張
三重県名張市桔梗が丘7の放課後児童クラブ「いろえんぴつ」で、保護犬や保護猫をテーマにした「命の授業」が開かれた。参加した子どもたちは、動物の気持ちを考える大切さを学んだ。
市内で猫の保護活動に取り組むボランティア団体「にゃにゃ倶楽部」が、動物の命や保護活動の大切さを知ってもらおうと3月26日に実施。同団体で啓発活動を担当する元動物看護師の柿原麻衣子さんと伊賀保健所の獣医師らが講師を務め、児童25人が参加した。
授業では、保健所に持ち込まれる犬や猫が里親に引き取られることもあれば殺処分されることもあること、「犬は1年で2回くらい出産する」「猫は一度に5、6匹の子どもを産む」ことなどを説明。保健所職員は「飼う時は、最期まで世話ができるか考えて」と話した。
柿原さんは、多頭飼育など劣悪な環境に置かれていた猫を保護した経験などを紹介。目が見えなくなってしまった猫などの話を聞いた子どもたちは「最悪」「かわいそう」などと声を上げた。
聴診器やスピーカーを使って犬や猫の心音と自分たちの心音を聴き比べる体験もあった。犬や猫の心音を聴いた子どもたちは「人間よりすごく速い」などと驚いていた。
授業の最後に柿原さんは「動物の命の大切さ、動物にも人間と同じように気持ちがあるということを忘れないでほしい」と子どもたちに呼び掛けた。
同団体は、今後も同様の取り組みを続ける方針。
授業の依頼など問い合わせは柿原さん(090・1985・0812)まで。