五輪で3個のメダル!競泳入江陵介、引退後初のトークイベントでファンと交流【「ラブすぽ」トークショーレポート】
水泳界のレジェンド入江陵介、初のトークイベント
かつてない大勢の女性ファンが集結
『ラブすぽ』トークショー(以下『ラブすぽ』)は約6年にわたってスポーツやアスリートの魅力をリアルトークイベントでお届けしてきました。これまで主にプロ野球の現役選手やOBの方をゲストにお迎えしてきましたが、今回は初めて水泳界からオリンピック4大会連続出場、2012年ロンドンオリンピック100m背泳ぎ銅メダル、200m背泳ぎ銀メダル、400mメドレーリレー銀メダルを獲得したレジェンド、入江陵介さんにお越しいただきました。
5大会連続出場を狙った今夏開催のパリ五輪代表選考会で惜しくも敗れ現役引退を決意。そんな入江さんの引退後初となるトークイベントということで会場には女性ファンを中心に100人を超える方々が詰めかけました。現役時代あまりこのようなトークイベントを行う機会がなかったということで、このイベントのために遠くは仙台や山形、京都、大阪、島根から駆けつけてくれた方も…。本当にありがとうございます。
さまざまな競技のアスリートと親交の深い『ラブすぽ』のMCケチャップさんがとある会で入江さんとご一緒した時に出演をオファー、今回のご出演となったのですが、正直言うと私、いつもと違うお客さんの雰囲気に戸惑いました。駆けつけてくださったお客さんの約9割が『ラブすぽトークショー』初参加、ほぼ女性!果たして“ケチャップ節”が通用するかいささか不安でしたが、午後7時無事にスタートしました。
入江さん登場でまずは恒例の写真撮影タイム。まず驚いたのが入江さんのスリムでしなやかな筋肉質のボディの上にちょこんと乗った“米粒大のお顔”の小さいこと小さいこと。ケチャップさんも横に並ぶと「国籍と性別は同じです」と自虐ネタを披露するしかないほど。
引退後もトレーニングを欠かさないストイックな毎日
今年4月3日に引退を発表した入江さん。引退後もトレーニングは続けているそうで、「今年のパリ五輪はどんな気持ちで見るの?」との問いかけに「(五輪選考漏れで)悔しい気持ちはあったが今はもう気持ちもスッキリしているので全力で水泳日本代表はもちろん、その他の日本代表チームを全力で応援したい」と晴れやかな表情で答えていました。
引退発表から3ヵ月。最初の1カ月は全く何もしなかったという入江さん。最近では現役時代には出来なかったことに少しずつ挑戦していきたいとのことで、お誘いによる外食も増えてきたそうです。ですが基本は自炊の毎日。『ラブすぽ』前日にはチャーシューを自前で仕込んできたそうです。スーパーにも自分で買い物に出向くそうで、「今日鳥のもも肉が安い!」など意外な一面も披露してくれました。
現役時代はラーメンも年に数回しか食べなかったそうで、やっぱり引退しても体型は維持していたいとのこと。他の競技と違って水泳教室など子供向けに開催しても、結局講師役は水着を着て上半身裸になるからかっこ悪い身体は見せられないんですって。入江さんより身長が5センチ低く体重が15キロ以上重い、私はここでもダイエットを誓うのでした。
2人の兄弟の影響で物心ついた時には水に入っていて、いつ水泳を始めたか、正式には覚えていないという入江さん。幼少の頃は水泳以外にもピアノ、絵画教室、書道を習うなど多才だったそう。
そんな入江さんは中学で頭角を現し全中(中学生の全国大会)で優勝すると、高校2年生の時に初めて日本代表に選出。初めての代表合宿ではテレビで見ていたあの選手のオーラに“何も言えなかった”そうです。
質問タイムで明かされる入江さんの趣味嗜好
さてさて、トークの内容はここでは全て書ききれませんが、私なんかは水泳経験者ではないので初めて知ることばかり。海外のプールによって水が肌に合う合わないとか、水着のこと、アドレナリンのこと、好きな筋肉のこと、リフレッシュ方法など、たくさん話してくださいました。
そしてトーク開始から1時間が過ぎた午後8時過ぎに『ラブすぽ』恒例2ショット撮影タイム。入江さんのレースを会場に応援に行ったこともある方もが数多くいましたが、さすがに入江さんと2ショットでの写真撮影は初めてという方がほとんど。皆さん緊張の面持ちの中にも素敵な笑顔溢れる空間でした。トークショーが始まる前は、いつもと違うお客さんの雰囲気に不安を感じていましたが、そんなことはまったくの杞憂! ファンの方たちの情熱に支えられ、会場は大盛り上がりでした。
ちなみに、我が『ラブすぽ』スタッフ撮影隊が今回、100人を超える皆さんと入江さんの写真撮影に要した時間は約20分。皆さんの撮影マナーが素晴らしかったのは言うまでもありませんが、この撮影時間が短ければ短いほど撮影後の質問コーナーの時間が多く取れるということでスタッフ一同連係プレーを心がけております。皆さんご協力ありがとうございました。
質問コーナーも盛り上がりましたよ。だって「質問ある人?」ってケチャップさんが声かけるたびにめちゃくちゃ多くの方が手を挙げてくれて! 「勝負飯」、「勝負曲」、「引退後に挑戦してみたいこと」、「入江さんの他の競技アスリートとの交友関係」、「水泳外でやってみたいスポーツは」などなど、入江さんにはたくさんの質問に答えていただきました。
中には小学校6年生で入江さんと同じ背泳ぎで全国2位の子どもさんから「ストロークを早くするにはどうすればいいか」というガチの質問も!
そんな中で1人の女性が手を挙げました。物凄く震えるような小声ではありましたが、よく話を聞くと「昔、選手コースで水泳を習っていたが、半ば強制的だったこともあって大好きだった水泳が嫌いになってしまい辞めてしまった。それどころかプールを見るのも塩素の匂いを嗅ぐこともトラウマになってしまい、そのことに苦しめられていたと。そんなときに入江さんの泳いでいる姿をたまたま見る機会があって、その泳ぎに勇気をもらいそこから前に向かって少しずつ歩みだせた」と。
勇気を振り絞って皆さんの前で発表してくれたことに対し、ケチャップさんが他の皆さんに許可をいただいた後にステージ前に呼び寄せ入江さんとハイタッチ。会場全体から温かい拍手が贈られました。時に人の人生に影響を与えるアスリートの偉大なパワーを感じた瞬間でした。
そして午後9時。今回は入江さんが引退を発表されてから初のトークイベントということで、入江さんに現役生活お疲れ様でしたの花束をファン代表からプレゼント。
入江さんは、今後はこれまで出来なかったことに挑戦しつつ、もっともっと水泳界を盛り上げていきたいという思いと、集まってくれたファンの皆さんへ御礼のコメントを残しトークショーは無事に終了となりました。
今後のトークショー予定
『ラブすぽトークショー』今後の開催予定は、8月19日に阪神タイガースで監督を務めた矢野燿大さん。その前の7月29日にも、もしかしたら名球会のあの方が『ラブすぽ』初出場となるかも? 決まり次第ご案内します。会場でお待ちしています。
下村泰司
(しもむら やすし)
フリーアナウンサー
小学校3年生で野球をはじめ、高校時代は3年夏に主将として甲子園出場。地方局アナウンサーを経てその後はスポーツ業界に長年身を置きスポーツマーケティング会社やプロ野球球団のスタッフとして仕事に従事。3年前にフリーランスに転身し現在は主にMLBの実況などを担当。『『ラブすぽ』』スタッフ歴は約3年でアスリートの話に毎回刺激を受けながら肉体改造を誓うも日々増量中・・・