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アジング用エステルラインのおすすめ5選 【メリット・デメリット&選び方も解説】

TSURINEWS

アジング用エステルライン(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

細かいアタリを捉えて即アワセを決める繊細な釣趣のアジングでは、メインライン(道糸)選びも重要な要素です。中でもエステルラインは感度が高く、軽量ジグヘッドの操作性に優れることから、多くのアングラーに愛用されています。しかし、エステルラインはメリットが多い一方で、切れやすく、ライントラブルが起こりやすいといったデメリットもあり、特徴をしっかり理解して使うことが大切。本記事では、アジングにおけるエステルラインの特徴や選び方、おすすめ製品を紹介していきます。

アジングにおけるエステルラインの特徴

アジングの基本となる「ジグ単」釣法では、1g以下の超軽量ジグヘッドを潮流に乗せ、繊細なアタリを感じ取って即座にアワセる技術が求められます。この釣り方では、仕掛けの動きや魚からのわずかなアタリを正確に把握するため、「感度の高さ」が不可欠です。

エステルラインは、ポリエステル素材を使用しており、低伸度であることから、微細なアタリを手元にダイレクトに伝える性能に優れ、素早いアワセが可能です。また、比重が海水よりも高く、仕掛けが沈みやすい特徴を持つため、軽量ジグヘッドを流れに乗せながら意図的に操作しやすくなります。

さらに、エステルラインは細く風の影響を受けにくいので、軽量なジグ単でも飛距離が伸びやすい点もメリットです。これらの特性から、エステルラインはアジングの「ジグ単」スタイルと非常に相性が良く、アジングアングラーに広く愛用されています。

繊細な釣趣のアジングはエステルラインが最適(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

切れやすいデメリットも

アジングにおいてエステルラインには多くのメリットがありますが、扱い方を誤るとトラブルが発生しやすいラインでもあるため注意が必要です。

まず、伸びが少ないため、一定の負荷がかかると簡単に切れてしまうのが特徴です。特に、アジングで使用する0.3号前後の細いエステルラインは、少し手で引っ張るだけでも切れてしまうため、適切なドラグ調整が不可欠になります。また、根ズレなどの摩擦にも弱く、リーダーは必須。障害物の多い釣り場ではフロロカーボンラインを使うほうが最適な場合もあります。

さらに、劣化もしやすく、魚とのファイトで伸びたり、ラインローラーなどで摩耗したりして切れやすくなることもあります。こまめにカットしながら使用しましょう。

ライントラブルも多め

エステルラインは硬い素材のためスプールへの収まりが悪く、糸ふけが出た状態で巻き取るとバックラッシュを引き起こしやすい特徴があります。そのため、キャスト時のサミングで糸ふけを抑えたり、キャスト後に手元のラインを引っ張ってから巻き始めるといった工夫が必要です。

硬いことで巻き癖も付きやすいので、ナイロンなどを下巻きしてから50~100mぐらいのエステルを結んで巻き、こまめに巻き直すほうがライントラブルも減ります。スプールに巻く際も、途中で切れやすいので慎重に巻くようにしましょう。

慣れるまでは扱いづらい面もありますが、軽量ジグ単を使ったアジングにおいてエステルラインは大きな武器となります。デメリットを理解して、適切に使いこなすことが大切です。

硬い素材なのでバックラッシュも起こりやすい(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

エステルとPEの比較

他のルアーフィッシングでは主流のPE(ポリエチレン)ラインも低伸度で感度の良いアイテムですが、軽いため風に弱く、水に浮きやすいので軽量ジグを使うとラインがたわみやすいのが特徴。そのため、軽量ジグを使ったアジングでの操作性や感度はエステルラインの方が優れています。ただ、強度も高く、プラグやキャロなど重めのリグを使う場合にはデメリットも少ないので、スタイルによって使い分けするのがおすすめです。

アジングに使うエステルラインの選び方

エステルラインを選ぶ際は、号数・硬さ・視認性の3つの要素がポイントになります。

号数は0.3号が基準

アジングで使用するエステルラインは、0.15~0.5号などが販売されています。扱いやすさ、感度、飛距離のバランスが良いのは0.25~0.3号前後で、このあたりの号数を基準に使い分けるのがおすすめです。

それより細い0.2号以下は、感度が高く、軽量ジグでも飛距離を出しやすい一方で、強度が下がり、切れやすくなるのが特徴です。エステルラインの扱いに慣れた上級者向けの号数と言えるでしょう。

一方で、0.35号以上の太いラインは強度が上がるため、大型アジやシーバスなどのゲストが多いポイントには向きますが、硬さが増すのでバックラッシュなどのライントラブルが発生しやすくなります。エステル初心者の場合、切れるのが心配で太い号数を選びがちですが、太すぎても使いにくく、0.3号程度から使い始めてみましょう。

硬めと柔らかめの製品がある

エステルラインには、製品によって感度重視の伸びが少ない硬めのタイプと、扱いやすさ重視の伸びがある柔らかめのタイプがあります。

意外と大きく使用感が変わってくる要素で、硬めのエステルラインは感度が高く、アタリやジグの操作感がわかりやすいですが、アワセ切れなどが起こりやすいデメリットがあります。

一方で、伸びがある柔軟性のあるエステルラインは、硬めの製品に比べると感度面は劣りますが、ライントラブルを抑えられるのがメリット。

特に初心者の場合は、エステルラインの一定以上の負荷がかかると即切れるという特性が扱いづらい場合が多いので、切れるまでに多少遊びのあるしなやかな製品のほうが使いやすいです。硬めのエステルラインは操作に慣れていても扱いづらいというアングラーもいるので、まずは柔らかめの製品から使い始めてみるといいでしょう。

カラーは視認性の高いものを

ラインカラーによる視認性も意外と重要な要素です。アジングは夜やマズメ時がメインになるため、黄色・オレンジ・ピンク・白などの視認性が高いカラーがおすすめです。中には夜でも見やすいように集光加工をした製品や、UVライトを当てると光る製品などもあります。

一部クリアカラーの製品もありますが、夜だとかなり使いづらいので、日中メインのアングラーでない限りあまりおすすめしません。

エステルラインに合わせるリーダー

エステルラインは切れやすいため、リーダーを接続するのが必須。擦れにも強いフロロカーボンラインを使うのが一般的ですが、ナイロンラインでも問題ありません。号数は0.8号(3lb)前後が目安。

長さは30cm〜60cm程度で、短いほど感度が良くなりますが、クッション性が低くなるためアワセ切れしやすくなります。初心者は50cmなど少し長めに取るのがおすすめです。また、根が多い釣り場でも長めに取るといいでしょう。

リーダーの結束ノット

エステルラインとリーダーの結束には、トリプルエイトノットや3.5ノット、トリプルサージャンスノットといった簡単なノットが一般的。アジが相手なら強度は十分足りるほか、そもそも細ラインでFGノットなどの複雑な結び方をするのはなかなか難しいです。切れやすいエステルではリーダーの結び直しも多いので、シンプルなノットを一つ覚えておきましょう。

リーダー組み直し用にノットアシストツールを持っておくと、ラインが見えづらい夜間の釣りや、寒さでかじかんだ手でも素早く結び直しやすく便利です。

リーダーを結ぶノットは簡単なものでOK(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

エステルラインのおすすめ5選

最後におすすめのエステルラインを紹介します。

D-PET AJING

エックスブレイド「D-PET AJING」は、数あるアジング用エステルライン製品の中でもより柔軟性があるタイプ。感度の面では張りのあるラインにやや劣りますが、柔らかいことでエステルライン特有の遊びがなく切れてしまう面や、バックラッシュの多さといったデメリットをカバーしています。

カラーは視認性の高い「失透ピンク」で、ナイトゲームや暗い場所でもラインが見やすい点も嬉しいポイント。とても扱いやすいラインで、初心者にもおすすめのラインです。

鯵の糸 ラッシュアワー

サンラインの「鯵の糸 ラッシュアワー」も、しなやかさを持ったエステルライン。こちらも、伸びがあるためアワセ切れなどのトラブルも起こりにくく、初めてエステルラインを使う初心者でも非常に扱いやすいアイテムです。

カラーは「フラッシュイエロー」で、ナイトゲームの視認性は標準レベルですが、UVライトを照射すると光る特殊加工が施されているのが特徴です。UV照射機能付きのヘッドライトと併用することで、抜群の視認性を発揮します。

アンサー ルミナシャイン

ゴーセンの「アンサー ルミナシャイン」は、適度な張りを持った感度の高いラインです。また、負荷がかかると伸びる設計のため、ファイト時の衝撃を吸収しつつ、トラブルを抑制するのが特徴。ただし、負荷がかかって伸びた分は強度が下がるので、こまめにカットしながら使う必要があります。

視認性は特殊染料による集光機能を持つため、一定の光量がある条件下では見やすく、常夜灯撃ちがメインであれば非常に有用。感度と扱いやすさのバランスに優れており、幅広いアングラーにおすすめできるアイテムです。

鯵の糸 ワンモア

サンラインの「鯵の糸 ワンモア」は、感度重視で張りのあるエステルライン。伸びが少ないことで、やや扱いに慣れは必要ですが、繊細なアタリを捉える感度と、ダイレクトな操作性がメリットです。

カラーは「ラッシュアワー」同様、そのままでは視認性は普通ですが、UVライトを使いながらだと抜群に見やすくなります。硬いラインでは糸ふけも出やすくなりますが、目視できることでラインコントロールもしやすくなるため大きな利点と言えます。

月下美人 TYPE-E 鋭感

ダイワの「月下美人 TYPE-E 鋭感」も感度重視の伸びが少ないライン。他の高感度系エステルラインと比べても硬めの材質なので、扱いにくさはありますが、微細なアタリをしっかり捉えられのが大きな特徴です。また、カラーは暗い場所でもシルエットが浮かびやすい「白桃」で、視認性が非常にいいのも利点となります。

張りが強い分、最適なドラグ調整なども必須になりますが、感度を重視したラインを求めているアングラーにはおすすめのアイテムです。

<TSURINEWS編集部・渡辺>

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